まほろば通信Gallery

この神風の伊勢の国は、常世の浪のしき浪のよする国なり。 傍国(かたくに)のうまし国なり。この国に居らむとおもふ。
風の宮にて
吹く風の 目にこそ見えね神々は この天地(あめつち)に神づまります ーーーーーーーーーーー橘 曙覧(たちばなのあけみ)

ウメバチソウ(梅鉢草)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

学名:Parnassia palustris

 

ユキノシタ科ウメバチソウ属の多年草。花が梅の花を思わせる。

 

根出葉は柄があってハート形。

高さは10〜40cmで、花茎には葉が1枚と花を1個つける。

葉は、茎を抱いている。花期は8〜10月で2cmほどの白色の花を咲かせる。

 

日本では北海道〜九州に分布する。山地帯から亜高山帯下部の

日の当たりの良い湿った草地に生え、地域によっては水田のあぜにも見られる。

世界的には東アジア北部・樺太・千島・台湾から知られる。

 

 

コウメバチソウ(小梅鉢草、学名:Parnassia palustris var. tenuis)は、

ウメバチソウの高山型の高山植物。

北海道〜中部地方以北の高山帯に分布する。

 

母種のウメバチソウとの違いは、コウメバチソウの仮雄しべが

7〜11裂するのに対し、ウメバチソウは12〜22裂している。

 

「梅鉢」とは、紋所(家紋)のひとつで、

変形に、中心部がおしべの形ではなく、

ただの丸になっている「星梅鉢」がある。

菅原道真や前田利家の家紋として有名で、

湯島天神など天神社でよく見かける。家紋に由来する植物名には、

ほかにハナビシソウ(花菱草)などがある。

 

 

《花言葉》ーーーーーーーー

 

いじらしさ・不滅

 

 

Wikipediaより

 

 

 

また久しぶりの古代です。なぜだかどうしても描きたくなった倭媛。

お仕事がらみで「巫女」というとまず連想するのがこの人ですので、

なにか理由があるのかもしれないなあ、ということで描いてしまいました(^^;)

主役たちの方がかえってご無沙汰ですが、彼らは彼らで私の脳裏にはずっと近い距離で

存在し続けております。ただ私がそれをカッコよく納得の出来る形で描けずにいるだけです。

まあ、それが非常に悔しいことなんですが…(ーー;)

 

ともあれ倭媛。風の宮、というタイトルは別になんでもよかったんですが、

「伊勢」の枕詞が「神風の」ですので、その一部を使ったというか…。

風によってもたらされるものの中には気掛かりな人間の消息などもありますよね。

この表情を見る限り、その知らせは悪いものではなさそうですが…。

 

ちなみにここは正式な祭壇ではないつもりで描いております。

むしろ私室に近いような感じですね。ささやかな祭壇はありますが、本当の祭壇は

もっと大きくて本格的な、かつ神聖なものが別の棟に独立して存在しているという仮定です(^^;)

どのみち現在の神宮の内部も、ましてや古代の神殿の内部も想像でしかわかりませんしね。

 

 

 

面倒なので、今回は初めは花を描かずにいるつもりでした。

が、女性キャラの背景に花を入れないのは妙に物足りない気になってしまったあたり、

どうにも不思議な感じですが、要するにこれが最近の作品傾向というものなのかもしれません。

 

ブログでも触れましたが、神具を描くのにIllustratorの3D効果なるものを初めて使ってみました。

うちのマシンにはちょっときつい処理だったのか、やや時間がかりましたが、

これも使い方によっては面白いものが出来そうですね(^^;)

 

花の形がわりと細かくて複雑で、線画も面倒でしたが、臨時にブラシを作ってみたり、

コピー&ペーストで変形したりしてなんとか形になりました。

私は描く前に拡大写真などをじっくり眺めて構成を理解できてから描くんですが、

正直なところ、この花はまだいまいち構成が呑み込めていません(ーー;)

まあ、花の形もそれぞれ変化に富んでいて、それだけに毎回新鮮で楽しかったりするんですが…。

 

 

 

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