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明けの明星
陽の神と 諍(いさか)いて 仇なすものか さもなくば 先駆けて 天の道程(みち)を 指し示すものか いずれにしても 溢れるばかりに押し寄せる 陽の神の光に ただ呑まれるのがさだめの…
明けの明星

明けの明星(あけのみょうじょう)または宵の明星(よいのみょうじょう)は、金星の別名である。

 

公転軌道が地球より内側にある金星は、天球上では太陽の近くに

位置することが多く、最大離角は約47度、

最も見かけ上の明るさが明るくなるときの離角は約40度である。

普通はそれでも太陽の強い光に紛れて金星を肉眼で確認することは

簡単ではないが、夜明けや夕暮れ時など、太陽が地平線の下に

隠れて空が暗くなっている間に、

金星が地平線上に現れていることがある。

その最大光度は1等星の約170倍にもなり、

まだ明るさの残る空にあってもひときわ明るく輝いて見える。

その夕方の西天に見えるものを「宵の明星」、

明け方の東天に見えるものを「明けの明星」という。

 

その神秘的な明るい輝きは、古代より人々の心に

強い印象を残していたようで、それぞれの民族における神話の中で

象徴的な存在の名が与えられていることが多い。

また地域によっては早くから、明けの明星と宵の明星が

(金星という)同一の星であることも認識されていた。

 

ヨーロッパでは、明けの明星の何にも勝る輝きを

美と愛の女神アプロディテにたとえ、

そのローマ名ウェヌス(ヴィーナス)が

明けの明星すなわち金星を指す名となった。

 

キリスト教においては、ラテン語で「光をもたらす者」

ひいては明けの明星(金星)を意味する言葉「ルシフェル」(Lucifer)は、

他を圧倒する光と気高さから、唯一神に仕える最も高位の天使

(そして後に地獄の闇に堕とされる堕天使の総帥)の名として与えられた。

 

仏教伝承では、釈迦は明けの明星が輝くのを見て真理を見つけたという。

また弘法大師空海も明けの明星が口中に飛び込み悟りを開いたとされる。

 

 

Wikipediaより

 

私はお絵描きの前にはほとんど調べ物をしません。

頭の中に降りてくるイメージをなるべく先入観なしに描きたいと思っていますので…。

この作品もテーマもなにも最初は存在しなくて、

どういうものが出来るのか自分でもわかりませんでした(^^;)

で、まあ人物が描けたから背景はどうなるのなあ?と

手を動かしているうちに、こういう感じの色合いの作品が出来てしまいました。

 

だから、タイトルが決ったのも完成間近のことでした。

「明けの明星」って言っても古代日本ではほとんどないようなイメージでしたし、

(なぜか古事記にも星にまつわる神話がほとんど出てきませんし)

なんで明星?って思ってたんですね(^^;)

 

ここを書くためにWikiを調べていたら、ルシフェルのことが出てきてなんとなく納得。

ああ、そうなんだ、と思った次第です。

 

 

こういうことは花の絵を描いている時も同様で、花言葉なども絵が完成してから

初めて調べてみて、わりとすんなりとイメージにはまることが多いから楽しいです。

こういう描き方が正しいかどうかはわかりませんが、少なくとも私の場合は

これでいいようです。だから「巫女」だって言っていただけるのかなあ?と…(^^;)

 

 

たいしたことではありませんが、今回の作品はちょっと質感にこだわってみました。

鏡とか珠とかにいつもは使わない手法でテクスチャなんかも入れたりしております。

鏡の色も最初は緑系統だったんですが、この場合は違うだろうってことで色調製。

これはこれでいい感じになったかなあ、と自分では思うんですが…(^.^)

 

 

ちなみに今回の線画は背景も全部Illustratorで描きました。

その分、手間ひまがかかりましたが、それなりに綺麗な形と線にはなったかなあ、と。

タケルの表情は自分でもわりと気に入っております。

下絵の時はもっと厳しい顔だったんですが…。

 

 

 

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