まほろば通信Gallery
私の愛読書に「海のまほろば」という本があります。
もう30年も前に出版された、岡野弘彦さんの歌集です。
この歌集は私の若い頃のイメージをいくつも与えてくれたものでした。
久々に拾い読みしていて、そういえば弟彦のイメージなどは随分この歌たちの
影響を受けているよなあ、と思い出しました。
岡野弘彦さんは宮中の歌会始の選者などもされている重鎮とも言える歌人ですが、
そもそもは折口信夫さんの師事を受けてこられた方なんですね。
で、折口さんの歌もそうですが、岡野さんの歌にもしばしば戦争の記憶と
錯綜するように古代のイメージが読み込まれております。
どうやら私の原点もそのあたりにあるんじゃないかなあ…と、
ちょっとしみじみしてしまいました。
著作権の関係でここに歌を載せられないのがすごく残念ですが(汗)
短い語句で歌われる短歌というのはやはり絶唱に近いものがあるなあ、と思うのでした。
それも古代とどこか強い共通点があるように思われます。
懐かしく読み返すうちに出来た作品がこれでした。
主役よりも先に大きなサイズで描いてしまった弟彦だったりして…(笑)
これももとはA3サイズなんですね。無意識に気合いが入ったらしく、これまでで
もっとも重い画像になってしまいました(汗)
さすがにPhotoshopも時々処理に手間取って、
単純な作業の途中でやたらと待たされてしまったり…。
これの完成版と各パーツというか、背景や龍やそれぞれのファイルのみで
CD-ROMが一杯になりそうな感じだったり…。でもとても楽しかったです♪
自分のキャラも時々惚れ直す機会があるから面白いですね〜(笑)
背景は派手な金の龍。一番手前に置いたベクター画像のような
草花のパターンはフリー素材をいただいてきました。
こういうベクター画像もいろいろと使い道が多くて楽しいかも、と考えていたりします。
またCD製作用の素材として作ってみたいかも…。
ちなみに弟彦の線画はIllustratorで描いておりますが、龍の線画は手書きです。
A4で描いたものを600dpiでスキャンして、360dpiのA3画面に
そのままコピー&ペーストしたりして…。ちょっと荒っぽい方法ですが、
こういう拡大もありかなあ、と思いました。