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 星辰の軌道 (ほしのきどう)

はじめて人を殺めた時、意外なほどに心が動かなかった。

おまえが知らないところで ただ密やかに成すべきことを成しただけだと

そういう風に割り切ることが出来たのが不思議だ。

少なくともひとつ、おまえの手で断ち切る命が少なくなったと思った。

そのことでほっとする自分の心が恐ろしくもあるけれど。

 

時折揺れる不安は どこかにまだわずかだけ残っている

人が人たる証なのかもしれない。

もうとおにどこかに埋めてしまったはずの後悔なのに。

星辰の軌道

 『連星』(Wikipediaより)

 

連星(れんせい、binary star)とは2つの恒星が両者の重心の周りを軌道運動している天体である。

双子星(ふたごせい)とも。

 

通常は明るい方の星を主星、暗い方を伴星と呼ぶ。また、3つ以上の星が互いに重力的に束縛されて軌道運動している系もあり、そのような場合にはn連星またはn重連星などと呼ばれる。

 

天球上で互いに近い位置にある2つの恒星を二重星と呼ぶ。代表的なものにおおぐま座のミザールとアルコルがある。しかし二重星は実際には、我々から近い距離にある星と遠くにある星とがたまたま地球から見て隣り合って見えているに過ぎない場合が多い。このような天体を見かけの二重星と呼ぶ。望遠鏡の発明によってこのような恒星のペアが数多く発見された。1780年にハーシェルは700個以上の二重星について、星同士の離角と位置を測定した。その結果、そのうちの約50個が20年の観測期間の間に位置を変えており、互いに軌道運動をしている連星であることを発見した。

 

絆こそは運命。かさなり巡る星の軌道。

離れがたく結びついた 星と星の意味とさだめと。

 

神々の戯れの駒か さらに深い意思の力か。

 

共に光る軌跡。果てのない世界の片隅で。

悩んだ時は初心に帰ろう、と思いまして、ぼーっと手を動かしてみたら

こういうものが出来てしまいました。

ご贔屓にしてくださる方も多いので嬉しい弟彦です。

結局、彼の基本である想いを描きたいというのが原点だったのかなあ…?

自分の人生をまるごと預けてしまえるような相手との関係って不思議ですよね。

特に主従というのは。夫婦ではないけれど、

どこかに夫婦の繋がりとも似たような絆を感じます。

でもこういうのって、より深く相手を愛している方が辛いのよね、多分。

本人はむしろそういうことを意識をしていないかもしれないんですが、

やっぱりこういう表情を見ていると複雑な気持ちになりますね(汗)

いずれにしても最高の関係のひとつには相違ないと思っているんですが…。

 

 

なんで葡萄が背景になったのか私にも謎だったりして…(汗)

おそらく葉っぱの形を抽象化するのが面白いなあ、と思って描いたんだと思いますが。

万葉の時代になると大陸的な影響で葡萄の模様も珍しくなくなります。

でもこの時代にはあっても野生のものくらいでしょうね。

画面の中とアイコンにも使っている螺旋状のパターンはフリー素材の

シェイプを利用しております。宇宙のブラシも海外サイトからのいただきもの。

こういう何気ないものからイメージが浮かぶこともあります。

デザインって不思議です。私の素材も誰かにとって、そういうものになるといいなあ…。

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