まほろば通信Gallery

 野 火(のび)
浅春の野に 迫る野火の腕 影に潜む悪意 かような場所で挫けるはずもない 奸計を嘲笑(わら)う 背に負うは無敵の神龍(かみ) 我を護るいとしき面影
野火
まだ行く道は遙か 足跡を刻む 後の世の布石に

もともとのイメージはやはり岡野弘彦さんの歌集「海のまほろば」から。

「草賦の夢」の弟彦と対になるように描いてみました。

下書きの時はもっと憂いの表情をしていたのに、不思議だなあ。

完成してみたらなかなか不敵な表情をしてますね、タケル。

「野火」というからには要するに「相模の小野」のエピソードを頭のどこかに置いています。

媛も共に描くべきかと悩んだんですが、やはり対の作品ということでタケル単独になりました。

「海のまほろば」のイメージのタケルはいかにも悲劇的な性格で謳われていると思うんですが、

それでもやはりそれなりにヒーローらしき歌も少なからずあって。

ほんのりと恋にも似た倭媛への思慕なども読み取れます。

やっぱり個人的に原点に近いと思いますね〜。

先に弟彦を描いたからにはやっぱりタケルも描かないとね(笑)

なんか二人で一対のイメージは基本的なものですし。

このあいだと同じくやはり前代未聞の重い画像になってしまいました(汗)

またまたPhotoshopに待たされることもたびたび…。

タケルの線画はIllustratorで描いていますが、背景の龍は手書きです。

好きだから資料なしで描けるのをいいことに、ついつい気軽に背景にしてしまいます。

花を描くには大抵資料が必要なんですが、その点幻獣は楽だなあ、と(笑)

 

やはり前作と同じく一番手前に置いたベクター画像のような

草花のパターンはフリー素材をいただいてきました。

炎のパターンは512×512で作って、ぐーんと拡大。どのみちぼかすから

たいした問題はないかなあ、と…。

こういうものを常にいくつか作っておくと便利ですね〜♪

 

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