まほろば通信Gallery

夜を往く神
貶められた国津神が 乙女の枕辺に顕われる夜
月夜見(ツクヨミ)は 地に降りて 陽の皇子を腕に抱く
尽きせぬ情念(オモイ)は 清き眉を涜(ケガ)す 地上は昏く濃く 涙を贄とす
夜を往く神
常闇を走るは さ蝿なす侏儒神(コビトガミ) 我が卷恋を嘲笑うか
ただ 月だけが見ている

正直なところ、本当に裏ページになるとは思っていませんでした(汗)

情感たっぷりの画面にしたいなあ、と思っていて、

一番描きたかったのは切ない表情だったはずなのに…。

私の設定ではこういうシーンもあえて特別視したくない、というのはあったのですが、

サイトという場所を考えると、やはり自己規制が働いてしまいますね。

願わくば流行の「やおい」とかじゃなくて、普通のひとつのエピソードに過ぎないと

受け止めていただければ嬉しいなあ、と…。難しいかな、やっぱり…(汗)

 

ごまかしがきかないだけにデッサンは冷や汗ものでした(汗)

描いてる人間としてはデッサンばかりが気になって、全然色っぽい気分にはなりませんでした。

絵描きの性だよなあ…。だから感覚が麻痺してしまうんですよ。

でも一般的に見ればやはりそれなりに刺激的な画面ですよね(汗)

モノクロの段階ではさほど過激じゃなかったのに、色を塗ってみると存在感が増してしまった。

肌の色がね。色調整したので、いつもよりいくぶん黄色味を帯びています。

背景と人物と手前の葉っぱとは別に描いて合成です。

シンプルな画面のわりに重くなってしまったのは、

こまごまと部分的なチャンネルを作ったせいかも。

ちなみに今回は鉛筆線のみでペンはまったく使っていません。

夜を往く神 おまけ

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