垂仁天皇の命で、常夜の国にはるばる
不老不死の薬を求めて
「非時の香菓(ときじくのかぐのこのみ)」を捜しに行った
田道間守(たじまもり)の伝説が伝えるように
橘には不思議な力があると信じられていたようです。
その橘の名を持つ弟橘媛はそれだけで充分女神に
なる資質を持っているような気がします。
…そんなわけで弟橘媛です。ぬりえの線画を自分で塗ったのがこの作品ですね。
どうも背景に悩んだあげく、またしても適当な円形模様を作ってしまったのですが、
やはり花橘は必要だしなあ、というので、花がメインで模様は添え物になってしまいました。
そのレイヤーモードもいろいろ試してみたあげくに
一番光に満ちているかなあ、という感覚でオーバーレイに。
もともとは通常モードでした。カットの部分にそのモチーフを使っています。
花橘のせいで季節外れのイメージになってしまいましたが、
もともとポーズがこんなんだから、まあ、いいかなあ、と(笑)
人物の着色の段階ではテーマカラーは紫にするつもりだったんです。
でも途中からだんだんオレンジ系統に…。でもこれも明るくていいかもしれないですね。
あ、そういえば今思い出しました。
御所の寝殿の前に植わっているのも桜と橘だなあ。
そういうところを見ても、「橘」というものへの
いにしえびとの気持ちが伺えるような気がします。
まほろば通信Gallery