光あふれる初夏の森は神の祝福に満ちて、媛神みずからがきままに遊ぶ庭…。
…というイメージで今回は弟橘媛です。
いつもは結っている髪も解きさげて、
誰の眼も気にせずに心ゆくまで動物と戯れて…。
実際にはこういう情景はごく限られた平和な時のみのことだったのでしょうが、
それだけに貴重なひとときだったと思います。
人物と背景の森と鹿と領布はそれぞれ別に描いて合成です。
最初座っている木も別に描いていたのですが、影などをつけるのに
不自由だから途中で人物の線画に合成してしまいました。
以前ならばグラデで処理していた森の木々ですが、
今回はちょっとリアルに描いてみたいと思いました。
遠景と手前の部分との光もそれぞれ別に入れてみました。
リアルに描いて奥行きを表現するのはなかなか難しいですね。
テクスチャにもまだこだわりが必要かもしれません。
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