四季彩Gallery

 洪水のように、 大きく、烈しく、 生きなくてもいい。 清水のように、あの岩蔭の、 人目につかぬ滴(したた)りのように、 清らかに、ひそやかに、自ら耀(かがや)いて、 生きて貰いたい。 さくらの花のように、 万朶(ばんだ)を飾らなくてもいい。 梅のように、 あの白い五枚の花弁のように、 香ぐわしく、きびしく、 まなこ見張り、 寒夜、なおひらくがいい。  壮大な天の曲、神の声は、 よし聞けなくとも、 風の音に、 あの木々をゆるがせ、 野をわたり、 村を二つに割るものの音に、 耳を傾けよ。 愛する人よ、 夢みなくてもいい。 去年のように、 また来年そうであるように、 この新しき春の陽の中に、 醒(さ)めてあれ。 白き石のおもてのように醒めてあれ。 愛する人に 井上 靖
風を追う民
既に歌ひ疲れてや 眠りを誘ふ夜の風 慣れし故郷を放たれて 夢に楽土求めたり
風を追う民ー杏珠

遊牧民(ゆうぼくみん)あるいは遊牧民族(ゆうぼくみんぞく)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

人類の生活類型の二大区分である移動型と定住型のうちの移動型の牧畜(遊牧)を

生業とする人々や民族を指す。遊牧民は、一箇所に定住することなく、居住する場所を

一年間を通じて何度か移動しながら主に牧畜を行って生活する。

 

多くの場合、1家族ないし数家族からなる小規模な拡大家族単位で家畜の群れを率い、

家畜が牧草地の草を食べ尽くさないように、その回復を待ちながら、定期的に別の場所へと移動を行う。

遊牧民は定住型の人々からは一般にあてどもなく移動しているかのようなイメージを抱かれやすいが、

実際には拡大家族ごとに固有の夏営地・冬営地などの定期的に訪れる占有的牧地をもっていることが普通で、

例年気候の変動や家畜の状況にあわせながら夏営地と冬営地をある程度定まったルートで巡回している。

 

遊牧民の生活している地域は乾燥帯・ツンドラなどおおよそ農耕には向かない厳しい気候であるため、

もっとも厳しい冬を越すための冬営地では数十から数百の家族単位で集団生活を営む例が多い。

遊牧民のもうひとつの特徴は、生活に交易活動が欠かせないことである。

 

そもそも遊牧生活では、ミルク・毛皮・肉などを入手することは容易だが、穀類や、

定住を要する高度な工芸品を安定的に獲得することが困難である。そのため、多くの場合、

遊牧民の牧地の近辺には定住民、特に農耕民の居住が不可欠である。

そのため、遊牧民は移動性を生かして岩塩や毛皮、遠方の定住地から遊牧民の間を伝わって送られてきた

遠隔地交易品などを隊商を組んで運び、定住民と交易を行ってこれらの生活必需品を獲得してきた。

一見素朴な自給自足生活を送っているような印象を受ける遊牧民の牧畜も、

ヤギやヒツジ、ウマといった商品性の高い家畜の売買によって成り立ってきた部分は大きい。

 

ーーーーーーーーWikipediaより抜粋

 

ひつじ年→遊牧民という連想になったのは、去年、森薫さんの「乙嫁語り」を

よく読んでたせいですね、きっと (^_^;)    ついでに昔から好きだったシルクロード

関連のことをぞろぞろと思い出したのもありました。だから井上靖さんの詩を

添えたくなったんだと思います。イメージなんてそんなもんです。

 

本当は実在の民族衣装もいいな、と思うんですが、資料が見つからず、

なんとなくそれっぽい衣装を創作しました。特にモデルはありません。

でもやはり中央アジアというとシルクロードだなあ…。

モンゴル帝国なんかは脅威だったでしょうし、騎馬を得た遊牧民族は

かなりの力を持っていた時代も少なからずありましたね。

匈奴に対する脅威から防衛のために万里の長城が築かれたんだからなあ…。

大陸の悠久の歴史まで思い出してしまいました。

 

日本は「海」という天然の要塞に守られていたから、侵略されることが

ありませんでしたが、もしも陸続きの国土だったら、

いまと全然違う歴史と運命を辿っていたかもしれません。

なんというか、今回目立ちませんが、各所にテクスチャがバリバリに入ってます。

入れないと物足りなくて…。ところが前のMacからテクスチャとトーンを

移し忘れたものだから、ほとんど新たに探したり作ったり。

余計な手間をかけたような気がしなくもありません… (^_^;)

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