四季彩Gallery

『コスモス』 与謝野晶子 一本のコスモスが笑つてゐる。 その上に どっしりと 太陽が腰を掛けてゐる。 そして、きやしやなコスモスの花が なぜか、 少しも撓(たわ)まない、 その太陽の重味に。 『無題』 与謝野晶子 うす紫と、淡紅色(ときいろ)と、 白と、萠黄と、海老色と、 夢の境で見るやうな はかない色がゆらゆらと わたしの前で入りまじる。 女だてらに酔ひどれて、 月の明りにしどけなく 乱れて踊る一むれか。 わたしの窓の硝子ごし 風が吹く、吹く、コスモスを。
花野辺の風
コスモスの 一ヘクタール風も棲む 泉田 秋硯 コスモスの 花群(はなむら)に風わたるとき 花らのそよぎ風のごときもの 長澤 一作 コスモスに 来て奔放な風となる 辰巳あした たわたわに 吹かれ乱るるコスモスは 風道(かざみち)の中にあるにやあらむ 宮 柊二
花野辺の風ー杏珠

コスモス(英語: Cosmos、学名:Cosmos bipinnatusCav.)ーーーーーーーーーーーー

 

キク科コスモス属の総称。また、種としてのオオハルシャギク

Cosmos bipinnatus を指す場合もある。アキザクラ(秋桜)とも言う。

 

秋に桃色・白・赤などの花を咲かせる。花は本来一重咲きだが、舌状花が丸まったものや、

八重咲きなどの品種が作り出されている。本来は短日植物だが、6月から咲く早生品種もある。

熱帯アメリカ原産。メキシコからスペインに渡り

マドリードの植物園に送られ、コスモスと名づけられた。

日本には明治20年頃に渡来したと言われる。秋の季語としても用いられる。

 

日当たりと水はけが良ければ、やせた土地でもよく生育する。

景観植物としての利用例が多く、河原や休耕田、スキー場などに植えられた

コスモスの花畑が観光資源として活用されている。

 

コスモスという花はどうも風と対になっているらしい。

少なくとも私のイメージの中ではいつも秋風と共にしなやかに揺れている。

 

猛暑続きの毎日だから、秋風が恋しくてこの画面が出来ました。

白狐ちゃんはちびサイズでも人間と大差ない大きさなので、花の精サイズでは

描くことが出来ません。それは私のこだわりなので…。だからなにかに座っているのが

自然だろうな、でもさすがにコスモスの原の中に鳥居はないしなあ…というので、

牧場の柵のようなものに座っているこのシーンが出来ました。

 

実はコスモスの花は2年ほど前に描いた作品「秋風祭」の時に描いたものの使い回しです。

新たに描こうかとも思ったんですが、そこまで気力がなくてね~(ーー;) でも花や葉はいつも

別に描くようにしているので、その時によっていろんな組み合わせができるんですね。

だからあまり同じっぽく見えないかもしれません。

 

黄花コスモスとかもいいなあ、とは思いますが、今回はスルーです。

秋らしい空も実はなかなか難しい。空間恐怖症の気味がある人間なので、

上手な「間」を生かすのがいつも課題の一つではありますね(^_^;)

 

 

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