四季彩Gallery

渡されし 紫式部 淋しき実 星野立子 紫に なりきれぬまゝ 式部の実 福島えつ子 雨後 あまだ 雲の たゆたふ 実むらさき 能村登四郎 むらさきしきぶ 熟れて 野仏 やさしかり 河野南畦
天気地気
うしろ手に 一寸 紫式部の実 川崎展宏 地の冷えの 色に出でてや 実紫 林 翔 
古代より この色かかげ 式部の実 朝倉和江 実むらさき人恋いの色濃くしたる 加藤三七子

ムラサキシキブ(紫式部、Callicarpa japonica)ーーーーーーーーーーーーーー

 

クマツヅラ科の落葉低木で、日本各地の林などに自生し、

また果実が紫色で美しいので観賞用に栽培される。

高さ3m程度に成長する。小枝はやや水平に伸び、葉を対生する。

葉は長楕円形、鋭尖頭(先端が少し突き出すこと)、長さ6-13cm。

細かい鋸歯がある。葉は黄緑で洋紙質、薄くて表面につやはない。

初めは表側に細かい毛があることもある。

花は淡紫色の小花が散房花序をつくり葉腋から対になって出て、6月頃咲く。

秋に果実が熟すと紫色になる。果実は直径3mmで球形。栽培品種には白実のものもある。

名前の由来は平安時代の女性作家「紫式部」だが、この植物にこの名が付けられたのは

もともと「ムラサキシキミ」と呼ばれていたためと思われる。

「シキミ」とは重る実=実がたくさんなるという意味。

スウェーデンの植物学者のカール・ツンベルクが学名を命名した。

北海道から九州、琉球列島まで広く見られ、国外では朝鮮半島と台湾に分布する。

低山の森林にごく普通に見られ、特に崩壊地などにはよく育っている。

ムラサキシキブ(コムラサキ、シロシキブ)の名所として、

京都・嵯峨野の正覚寺が有名である。

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーーー

聡明・愛され上手(花)

上品(実)

「天気上騰し地気下降す」というのがあります。

これは 七十二候の一つで、小雪の第二候なので、実は冬なんですね。

にもかかわらず、なぜかこのタイトルをつけたくなりました。天と地の「気」はいつでも

行き交っているし、まあいいかなあ、と思ったので。澄んだ秋の空を見るとそう思えます。

 

いつもの歩き巫女さん、今回はわりと大きめの神社でお仕事のようです。

これは某神社の舞楽殿がモデルですが、こういうものは素材集の中にもなくて、

仕方なく写真を参考に地味に線画から描き起こしました。

Illustratorでばーっとトレース出来ないかと思ったけど無理でした (ーー;)

人物も舞楽殿も同じくらいの時間がかかってます。それでも結構隠れるんですが仕様がないよね。

半分だけ描いてリフレクトコピーしようかとも考えたんですが、

実は正確な対象じゃなくてそれも無理でした。

 

この建物のおかげですっかり気力を使い果たし、紫式部は実は使い回しです。

最初は別の花にするつもりが、なんか違うなあ、ということで。

これの方がイメージには近いです。コムラサキと違いを描くのも無理だしね。

巫女はどこまでもストイックな姿勢や衣装が理想でありこだわりです。

衣装そのものは袖の部分を現実のものよりもちょっとアレンジしてますが、

相変わらず全然露出はありません。それがいいんだなあ。

露出度が高くなるとやはり「媚びる」キャラになってしまうと思うので。

特に巫女という立場は純粋無垢で神様だけに素直であればよくて、

普段はお高い感じでいて欲しいなあ、というのが基本的な願いだったりするのですね (^_^;)

妖艶な巫女、なんていうのは邪道であり失格だと思っております。譲れない部分。

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