四季彩Gallery

しげりゆく 夏野の草のふかみどり なびく葉ずゑの風ぞ涼しき うすけれど 衣(ころも)は千重(ちへ)のここちして 吹けども風の身にぞさはらぬ 庭のおもは 日かげゆるがぬ夏草に なびくばかりの風ぞ涼しき
秘色風色(ひそくかぜいろ)
夏山の みどりの木々を吹きかへし ゆふたつ風の袖にすずしき 吹く風に 我が身をなして草しげみ 葉分けをしつつ逢はんとぞ思ふ 我が恋は 逢ふをかぎりのたのみだに 行方も知らぬ空のうき雲
秘色風色ー杏珠

 

歩き巫女(あるきみこ)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

かつて日本に多く存在した巫女の一形態である。

特定の神社に所属せず、全国各地を遍歴し祈祷・託宣・勧進などを

行うことによって生計を立てていた。旅芸人や遊女を兼ねていた歩き巫女も存在した。

そのため、遊女の別名である白湯文字、旅女郎という呼称でも表現される。

 鳴弦によって託宣を行う梓巫女、熊野信仰を各地に広めた熊野比丘尼などが知られる。

ワカ(若宮と呼ばれる神社に仕えていた巫女) アガタ

シラヤマミコ モリコ(山伏の妻)などもおり、

総じて神を携帯し各地を渡り歩き竈拂ひ(かまどはらひ)や口寄せを行ったらしい。

 

 

秘色(ひそく)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

1 《王家以外の使用を禁じたところから》中国の越州窯で、晩唐から

五代にかけて作られた良質の青磁。

花鳥・竜など、優美な文様を施す。秘色青磁。

2 「秘色色(ひそくいろ)」の略。

 

ひそくいろ【秘色色】ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

1 染め色の名。瑠璃(るり)色。

 

2 襲(かさね)の色目の名。

表は縦糸が紫、横糸が青で、裏は薄色のもの。

 

突然に閃きまして、なぜか「歩き巫女」という言葉に反応していまいました。

歩き巫女は巫女と言っても、後世には遊女も兼ねたりしていましたし、

妙齢の若い女性が努めたんだろうな、というのは容易に想像出来てしまいます。

でも中には本当に神事に携わる仕事だけの少女もいたかもしれないし、ゆえにこういう画面です (^_^;)

そういえば「あなたの前世は歩き巫女」と言われてた友人もいたっけな。

そのあたりからもろもろ連想です。

本来の私はこういう装束の類いは史実や事実に忠実なのがベスト、というこだわりがあるのですが、

今回に限ってはいくらか優雅に見えるアレンジをあえて加えたくなりました。

本来、白い上衣の袖が平安の小袖のように長くなっております。

それに合わせて千早の袖も長く、丈も長くなり、寂しかったので、袖まわりの括り紐もプラスしてみました。

なんの役にも立たない気がするので、本当に飾りだけですね、これ… (^_^;)

あと紐の先に房をつけてみたりもしております。まあ、たまにはこれくらいの遊びもいいかなあ、と。

あまりにもありえないアレンジがされている装束を見たら結構怒ってますけど…。

(まず、着物の時に胸を強調するな、潰れて目立たないのがホントなんだし、とか言ってるし… (^_^;))

 

 

 

 

道端の花も本当は昼咲き月見草を描こうかと思って下書きまでしたのですが、やはり気力が尽きまして、

以前に描いた桔梗の花を使い回しております。花の期間も結構長いし、気分的には夏の花だし

これもまあいいかなあ、と思いまして… (^_^;)

あんまり暑く見えなくて、涼しげな風があるようなイメージが伝わればいいなあ、と

願っております。歩き巫女=少女巫女だったのね、私の中では…。

 

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