四季彩Gallery

あしひきの 山のま照らす櫻花 このはるさめに咲きにけらしも きのふまで おもかげに見し白雲の けふは色そふ山ざくらかな 花さそふ なごりを雲に吹きとめて しばしばにほへ春の山かぜ
桜守2012
やまざくら 袖に匂ひやうつるとて 花のしづ くに立ちぞ濡れぬる やまざくら 春のかたみにたづぬれば 見る人なしに花ぞ散りける

ヤマザクラ(山桜)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

学名:Prunus jamasakura。バラ科サクラ属の落葉高木。

日本の野生の桜の代表的な種で、和歌にも数多く詠まれている。

サクラの仲間では寿命が長く大木になる。

ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。

多くの場合葉芽と花が同時に展開する(開く)ので、

これがソメイヨシノと区別する大きな特ヤマザクラは

同一地域の個体群内でも個体変異が多く、開花時期、花つき、

葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がある。

同じ場所に育つ個体でも一週間程度の開花時期のずれがあるため、

同じサクラでもソメイヨシノと異なり、短期間の開花時期に集中して

花見をする必要はなく、じっくりと観察できる。

ソメイヨシノの植栽の普及する前の花見文化はむしろ、

このように長期間にわたって散発的に行われるものであった。

 

新芽から展開しかけの若い葉の色は特に変異が大きく、

赤紫色、褐色、黄緑色、緑色などがあり、裏面が白色を帯びる。

花弁は5枚で、色は一般的に白色、淡紅色だが、

淡紅紫色や先端の色が濃いものなど変化も見られる。

樹皮は暗褐色または暗灰色。家具の材料としても人気が高い。

 

「吉野の桜」とは、本来この山桜を指すものであり、

日本の象徴とされた桜でもある。

長寿な種であり、尾所には樹齢500年を越えるものが見られる。

 

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あなたに微笑む・高尚・純潔・心の美・優れた美人

 

Wikipediaより

 

2005年に一度「桜守」のタイトルで、しだれ桜の精霊の少年を描いたことがありましたが、

どうもしだれ桜というのは女性のイメージだから、なんとなく「少年」じゃないような

気がするなあ…と、ずっとこだわりが残っておりました。

作品自体もキャラクターも好きだたったし、現在でも気に入っておりますが…。

 

それを機会があったら再度描き直したいなあ、という気持ちがずっとあったので、

今回思いきって描き直してみました (^_^;)今回は山桜の精のつもりです。

ソメイヨシノ以前の時代には「桜」というと、この山桜のことを差していたそうですし。

多くの和歌に詠まれた「桜」はこの山桜のことだと思っても間違いではないようですね。

 

樹齢を重ねた樹にはそれなりの上品なご老人の精霊がいるんだろうな、とか、

いかにも艶っぽい感じがする桜には妙齢の女性の姿の精が棲むんだろうな、とか

そういうふうな想像は本当に楽しいですね〜 (^_^;)

 

 

2005年当時には線画も手描きでしたので、はっきりした記憶はないけれど、

半透明な狩衣などは別の紙に線画を描いていたんだろうと思います。

被衣などもそうですね。トレス台もなかったのに、我ながらよくやったと思います。

 

現在は線画はすべてIllustratorですし、レイヤーを分けて描いていますので、

コピー&ペーストで各線画を別にすることも、逆に着色済みのそれを重ねることも

非常に便利になりましたが…。そうするとまた別の部分にこだわりが出てきます。

 

桜の線画の一部には以前に描いた普通の桜のものを再利用していたりします。

けれども幹や枝などは新しく描きましたし、それに花を咲かせていく過程も

なかなかの手間ひまがかかりました。

 

でもそのおかげで、また違うイメージの桜になったのでは…?と思うんですが…。

はたしていかがなものでしょうか…? (^_^;)

 

 

 

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