四季彩Gallery

小竹(ささ)の葉は 深山(みやま)もさやに乱(さや)げども 我は妹思ふ別れ来ぬれば ーーーーーーーーーーーーーーー柿本人麿 竹の葉に そそやあられの音すなり さらでも夢のさむる折しも うちそよぎ 竹の葉のぼる露ならで 月ふくる夜のまた音もなし
さやさや
遠くより さやさや雨のあゆみ来て 過ぎゆく夜半を寝ざめてありけり ーーーーーーーーーーーーー若山牧水

竹林(たけばやし、ちくりん)ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

竹林は竹で構成された林である。

竹藪(竹薮、竹籔、たけやぶ、たかやぶ)とも言う。

古来、日本人の生活・文化に深くかかわってきた。

 

竹は地下茎がよく横に這い、随所から地上に茎を伸ばすため、

多くの場合、ほぼ単独種からなる群落を作る。

これを一般に竹林と言う。竹は一般の樹木とはその姿も性質も異なる。

その幹は丈夫ではあるが肥大成長をしないため、せいぜい両手に収まる程度の

太さのものが一面に並ぶため、独自の景観を作る。

林床には竹の葉だけが一面に広がるが、一般の樹木の葉のように

黒っぽくならないため、竹林全体がほの明るい印象となることが多い。

 

日本において、現在ではごく普通に見られる竹林ではあるが、

竹はほぼ全てが帰化植物と考えられ、

一部種類には日本野生説もあるが、ほとんどは中国原産である。

笹は日本産のものが多くあり、地方変異も数多い。

モウソウチクを除く種の多くは、その地域でしか生育しないことが多いが、

その理由は不明である。

 

「古事記」や「万葉集」にも竹に関する記述があり、

古くから親しまれていたことが知られるが、

当時の竹は多くはチシマザサ類を指すものであった。

マダケのような現在親しまれている竹類については、

一部に自生していたとの説もあるが、

仮にそうであっても極めて珍しく、現在のような竹林は

ほとんどがそれ以降の中国からの持ち込み、

栽培を元にしたものであると考えられている。

 

マダケ類は8世紀頃に持ち込まれ、当時はおそらく貴族の間だけで栽培され、

多分に貴族の儀礼等と関係を持ち、また中国文化の受容の目的で

栽培されていたとの説もある。

たとえば竹取物語において求婚者がすべて貴族であるのも、

このためと考えることもできる。

一般に広く見られるようになったのは16世紀以降と考えられている。

 

 

《竹の花言葉》ーーーーーーーー

 

節度・節操

 

 

Wikipediaより

 

 

擬音タイトルでなんとなく出来た2作目。別にお題とかじゃないんですが…(^^;)

「さやさや」といえばやっぱり竹林ですよね。常に風が通り抜ける感じの場所。

そこには悪い「気」も滞らないと思います。だからそこに居るのはちょうど

「もののけ姫」に出てくる「木霊」みたいな存在かなあ…とぼんやり想像しました。

そうしたら浮かんだのが透明な羽根のある「なにか」だったんですね。

まあ、大体イメージというのはそういう感じで見えてきます。

 

不思議な存在に見とれているのは、これまた自分も不思議な存在の白狐です。

お稲荷さんの眷族としてのお使いの途中かもしれません。

 

 

このごろ私の頭の中で動き回っている白狐はもうちょっと幼くて、人間で言うと

幼稚園児くらいの年齢に見えるんですが…、やっぱりこれくらいが描きやすいので、

いつもの杏珠くらいの年齢になっております(^^;)

このスタイルだと性別不明に見えるのもツボかなあ、と思います。

 

 

今回の線画も全部Illustratorの作品です。

結局トータルしてやっぱり7、8枚になってしまいました。

このごろは最初から別レイヤーで処理するようになっていますから、便利ですが、

そのかわりにぬりえ用の線画の提供が困難になっております(ーー;)

 

地面の枯れた葉っぱの感じをどうして出すかなあ…?と悩んで、パターンを作りました。

カラーでところどころ透明のままにしておいたパターンです。

全体に敷き詰めてから遠近感や歪みを出して処理しましたが、

なんとなくそれっぽく見えるでしょうか?自分ではまずまずかなあ、と思いますが…。

 

こういう自然の背景の場合は不透明レイヤーで描いた方がそれらしく見えるかもしれません。

…ゆえに竹や竹の葉っぱなども今回は全部不透明レイヤーになっております。

リアルな背景はやっぱりこの手法だなあ…。うん。

 

 

 

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