四季彩Gallery

さらでだに 恋しきものを昔みし 花ちる里に人の待つなる ほととぎす 聞けどもあかず橘の 花ちる里の五月雨のころ
ひらひら
もろともに 我をも具して散りね花 うき世をいとふ心ある身ぞ 思へただ 花のちりなむ木(こ)のもとを なにを蔭にて我が身すぐさむ ーーーーーーーーー 西 行

ヒツジグサ(ひつじぐさ)【未草】ーーーーーーーーーーーーーーー

[学名:Nymphaea tetragona Georgi var. angusta Casp.]ーーーー

 

 

スイレン科の多年生水草。日本に野生する唯一のスイレンである。

葉は楕円(だえん)形で基部は深く切れ込み、水面に浮かぶ。

夏、水面上に白色花を開く。

花冠は径3〜5センチメートル、多数の花弁がある。

名は、未(ひつじ)の刻(午後2時ころ)に開花するとしてつけられたが、

実際は午前中に開花する。池沼、川に生え、本州、九州に分布する。

基本種エゾノヒツジグサは北海道および東アジア、シベリア、

ヨーロッパに分布し、葉の切れ込みは深く、

花弁の幅は広いが、ヒツジグサと明確には区別できない。

 

《花言葉》ーーーーーーー

清 純ーー

 

 

 

 

金魚姫です。…いや、別に緋鯉でもいいんですが、金魚の方が可愛いかなあ、

と思いまして…(^^;)珍しくタイトルから浮かんだイメージ作品です。

「ひらひら」は金魚の尾びれ、舞い落ちる花びらの連想ですね。

ゆえになんとなく構図も前後して浮かびました。この角度ですと

水辺に咲いている花と舞い落ちる花とどちらをメインにするべきか悩みましたが、

いずれにしても寝転がるヒツジグサの葉っぱは必要だしなあ、というのでこうなりました。

舞い落ちる花びらは別になんでもいいんですが、季節的にはエンジュかなにかかもしれません。

花びらの形は全然違いますが…(^^;)

豆科の花は好きだけど、描くのが面倒だったりするんですよね〜。

 

なんとなくいつも添えてしまう和歌ですが、一番上のは実朝です。

西行の場合はやっぱり桜でしょうけどね。

古典の和歌はよく検索にひっかかるらしく、それでいらしてくださる方も少なくないのですが、

あくまでも独自の感覚のみで添えておりますので、絵は解説にはなりません。

申し訳ありません…m(__)m でも歌ってそういう感覚でいいと思います。

自分で詠めないのは悔しいかぎりですが…(ーー;)

 

お着物はかくのごとくの金魚の色柄です。金魚だからきとんとした帯ではなくて、

やはりひらひらした三尺帯がふさわしいかなあ、と思って、目立ちませんがかのこ絞りの帯です。

着物の地模様などもなにげに鱗っぽくしたんですが、これも目立ちませんね〜。

このあたりはあくまでも自己満足の世界ですが…(^^;)

 

今回水滴はレイヤースタイルを利用しております。

Adobeのフリー素材をダウンロードしてきて、若干アレンジして使っております。

睡蓮の葉っぱだから、これくらい撥水効果になってもおかしくないですね。

暗めの色が多いので、オーバーレイモードを結構使っております。

今回も非常に楽しんで描くことが出来ました(^-^)

 

 

 

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