四季彩Gallery

うちなびく 草葉すずしく夏の日の かげろふままに風たちぬなり 暮るる日の 猪名のささ原風たちぬ いでそよ夏を忘るばかりに
あはれ如何に 草葉の露のこぼるらむ 秋風たちぬ宮城野の原 いまよりの 秋風たちぬしろたへの 衣吹きほす天のかぐ山
風立ちぬ
あすやいかに けふの眺めもあかぬまの 夕(ゆふべ)の花に風たちぬなり

ハギ(萩)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

マメ科ハギ属の総称。落葉低木。秋の七草のひとつで、花期は7月から10月。

分布は種類にもよるが、日本のほぼ全域。古くから日本人に親しまれ、

『万葉集』で最もよく詠まれる花でもある。

秋ハギと牡鹿のペアの歌が多い。別名:芽子・生芽(ハギ)。

 

山口県には萩市が存在する。

 

数種あるが、いずれも比較的よく似た外見である。

 

背の低い落葉低木ではあるが、木本とは言い難い面もある。

茎は木質化して固くなるが、年々太くなって伸びるようなことはなく、

根本から新しい芽が毎年出る。直立せず、先端はややしだれる。

 

葉は3出複葉、秋に枝の先端から多数の花枝を出し、赤紫の花の房をつける。

果実は種子を1つだけ含み、楕円形で扁平。

 

荒れ地に生えるパイオニア植物で、

放牧地や山火事跡などに一面に生えることがある。

 

ハギは、マメ科植物特有の根粒菌との共生のおかげで、

痩せた土地でも良く育つ特性がある。

この特徴を買われ、古くから道路斜面、治山、砂防など

現場で緑化資材として活用されている。

現在では、ヤマハギ、メドハギの種子が、

斜面緑化のための吹付資材として用いられている。

 

 

* 民俗ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

月見:中秋の名月に萩・薄を月見団子と共に月に供える風習がある。

 萩も薄も、昔の日本では山野に自生する身近な植物であった。

 

* 文芸ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

萩の名所である歌枕として宮城野がある。

山上憶良の歌「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」

(万葉集・巻八 1538)

 

* 音楽ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『萩の露』(地歌・箏曲) 幾山検校作曲。

幕末に京都で活躍した盲人音楽家幾山検校の代表曲。

 恋に破れ涙に暮れる自分を露の萩にたとえ、秋の風物を詠み込んだ「手事もの」曲。

気品に満ちた名曲中の名曲として有名。

『萩桔梗』(端唄)

 

《花言葉》ーーーーーー

想い・思案

 

 

 

 

Wikipediaより

 

 

このタイトルの作品は以前にも描いたことがありますが、もう一度チャレンジ。

少し気分を変えまして、遊里の禿(かむろ)の少女を描いてみました。

「秋の風」が立つのは萩の花、というイメージは変わりませんが、

どうもそれが私の感覚みたいですね。お彼岸あたりの風にはほっとしますしね(^^;)

 

で、涼しくなる気配がしますと、なにかまた新しいことを始めたくなるのが不思議なもので。

このかむろ姿の杏珠も月琴のお稽古に挑戦したくなっております(^^;)

身近に月琴の名手でもいるのでしょうか。

教えてもらったところをおさらいしようとしていたり。

ちょびっと緊張しつつ、ワクワクしていそうな感じですね。

 

部屋に優雅な几帳があったり、円窓があったりするのは、

姉さんの花魁が趣味のいい人なんでしょうね。

遊女と言えども美貌と才能と気品がある人で、きっとかむろの

憧れの存在なんだろうな、と思われます。

 

月琴はつま弾く楽器らしいので、爪を持たせました。

この月琴と爪、几帳はいずれも新しく描き起こしております。

花を添える予定ではなかったので、萩の花は実は旧作の使い回しだったりしますが…(^^;)

でもメインじゃないですし、たまにはこういうアレンジもいいかなあ…と…(^^;)

 

 

 

この作品、最初は太夫も描こうと考えていたんですが、なんだかスペースの関係で

無理になったのでやめてしまいました(ーー;) まあ、メインはかむろだし。

そのうちに花魁の方はまたあらためて描きたい気もしますね。

いまはこの年代の少女が描きやすいから、もっぱらこうなるのも仕方がありませんが…。

大人の女性の魅力と、少女の可愛らしさとどちらが心惹かれるかというと、

私の場合は後者の方じゃないかなあ、と思います。

…で、作品が増えると、いつのまにかイメージモデルの杏珠のワードロープが

増えていたりもするのでした…(^^;)

 

 

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