四季彩Gallery

きつねが原
黄昏に子らを呼ぶ声 母の声 家のかまどに夕餉の煙 子供は帰る 親のもと 湯気の立つ粥 ぬくもりの褥
きつねが原
家のある子がうらやまし 親のある子がうらやまし 月の屋根の下 すすきの枕で ひとり寝る子の うら寂し

ヒガンバナ(彼岸花、学名:Lycoris radiata)

 

ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。クロンキスト体系ではユリ科。

マンジュシャゲ(曼珠沙華)とも呼ばれる。

学名の種小名 radiata は「放射状」の意味。

 

全草有毒な多年生の球根性植物。散系花序で6枚の花弁が放射状につく。

日本には中国から伝来した帰化植物と考えられる。

道端などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。

生長の仕方は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、

高さ30〜50cmの花茎が葉のない状態で地上に突出し、

その先端に5〜7個前後の花がつく。開花後、長さ30〜50cmの

線形の細い葉をロゼット状に出すが、翌春になると葉は枯れてしまい、

秋が近づくまで地表には何も生えてこない。

開花期には葉がなく、葉があるときは花がない。

鍾馗水仙(ショウキズイセン)という黄色の変種が存在する。

 

また、日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、三倍体である。

故に、雄株、雌株の区別が無く種子で増えることができない。

(遺伝子的には雌株である)中国から伝わった1株の球根から

日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。

 

鱗茎にアルカロイド(リコリン)を多く含む有毒植物。

誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたる。

 

鱗茎は石蒜(せきさん)という生薬名であり利尿や去痰作用があるが、

有毒であるため素人が民間療法として利用するのは危険である。

 

彼岸花(ひがんばな)の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来する。

別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもある。

別名の曼珠沙華は、法華経中の梵語に由来する(梵語での発音は

「まんじゅしゃか」に近い)。

また、"天上の花"という意味も持っており、相反するものがある

(仏教の経典より)。

仏教でいう曼珠沙華は「白くやわらかな花」であり、

ヒガンバナの外観とは似ても似つかぬものである。

国内には、曼珠沙華と称するカルト新興宗教団体も存在する。

万葉集にみえる"いちしの花"を彼岸花とする説もある。

 

異名が多く、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)

幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)

と呼んで、日本では不吉であると忌み嫌われることもある。

しかし、そのような連想が働かない欧米を中心に、園芸品種が多く

開発されている。園芸品種には赤のほか白、黄色の花弁をもつものがある。

 

また、韓国では彼岸花のことを「相思華」ともいう。

これは彼岸花が花と葉が同時に出ることはないから

「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味である。

 

 

 

                           秋の季語《花言葉》

 

「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」

 

俗信では、家に持って帰ると、火事になる花とも言われている。

 

Wikipediaより

 

 曼珠沙華の花ときつねの組み合わせで描くのは2度目ですね。

どうも私の頭の中ではセットになってイメージとして出てくるものらしいです。

今回は花の精のイメージもあったので、子供がメインです。

人の姿に化けた子ギツネが人の子供たちと遊んで、夕刻になるとみんなが

家に帰ってしまい、ひとりぼっちになるという…。

 

きつねとかカラスとか現代では忌み嫌われる傾向にある動物ですが、

かつては神に近い存在だったんですよね。

まあ、きつねは現在でもお稲荷さんのお使いですが。

 

曼珠沙華も毒があるゆえか、忌まれる傾向にある花ですが、実は私は好きなんですね。

ただしどこまでも「野に置け」という類いの美を持つ花だと思いますが。

光と闇のはざまに棲むものたちに愛を込めて、という気持ちで描きました。

 

 

 

 

 

 

今回の装束、単衣もグラデーションですが、透明の水干もグラデーションです。

実験的に色に色のグラデを重ねてみたんですが、これも悪くないですね。

いつもは白ばかりになりがちなので、これからはこういう感じの試みもしたいですね。

杏珠は毎回、こういう着せ替えごっこを楽しんでいるようですし(^.^)

水干は動きやすくてお気に入りらしいです。

 

 

 

Copyright (C) 2001-2023,Haruusagi All rights reserved.