四季彩Gallery

 金糸の雨(きんしのあめ)
帰り来たれば 池苑(ちえん)みな旧に依る 太液(たいえき)の芙蓉 未央(びおう)の柳 芙蓉は面(かお)の如く 柳は眉の如く 此に対して 如何にぞ涙垂れざらん ーー長恨歌ーー
金糸の雨

未央柳(びようやなぎ)Hypericum chinense

 

オトギリソウ科

 

 

おおよそ300年ほど前に中国より渡来。

5〜7月に5センチ程の直径の花を枝先に数個つける。

葉の形が柳に似ているところからビヨウヤナギと呼ばれる。

 

玄宗皇帝が亡き楊貴妃を偲んで詠んだ歌にも

美女の眉に例えられる未央柳の名が。

このエピソードから「美容柳」とも書くらしい。

 

《花言葉》

「多感」「薬用」「有用」「幸い」

 

 

 

みなさまに「もう飽きたぞ」と言われそうな気がしますが、

私はまだ飽きていないので、さらに続きます。

花の精杏珠と近代の花シリーズ(^^;)

 

近代と言っても300年前だと江戸時代ですので、すでに歴史の中の花ですね。

でも普段のカテゴリには出てこない時代ですし、やはりここに載せてしまいます。

ちょうど梅雨時の花なので、雨のイメージで描いてみました。

でも黄色い花は雨の中でも明るく見えるからいいですよね〜。

やはり眼を惹かれる花ではありますね。

なんとも多くの雄しべに彩られた雌しべ自体は地味ですが、

とりまきの(?)雄しべの存在でより華やかに見えてしまいます(^.^)

 すごくモテル美女みたいな感じかも…。

 

なんとなく美女の連想で、打ち掛けというか、

花魁風の装束になってしまいました。髪形は禿なんですけど(^^;)

 

 

 

背景はまたベクター画像というか、カスタムシェイプで遊んでおります。

空間恐怖症のきらいがある私、いつももっと多くの

スペースを残そうと努力はするのですが、

どうしてもなにか入れないと気が済まなくなって困ります(^^;)

そういう時にちょこっとこういう飾りというか、処理もありかなあ、と思いまして。

 

着物の柄は鉄線唐草で一応統一していますが、細かいので見えないかも。

打ち掛けの大きな柄はフリーの素材集から。

あれもこれも自分の好きなものばかり。

好きなものが描ける幸せを噛みしめた作品になりました。

 

 

 

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