四季彩Gallery
「考えてみればセーラー服というのも日本独自の文化だよね。だからいいか」
…などという強引な理由でここに持って来ました。
ドラマ版『風魔の小次郎』のヒロイン達のイメージイラストです。
さすがにこれはコスプレではありません。かといって、あえて似せようとは
思って描いたわけでもないので、あくまでもイメージイラストなんですね。
ドラマの中では彼女達の性格設定もかなりしっかりと作られていて、
なるほど、と思わせる関わりがたくさんありました。
右/ 柳生蘭子(やぎゅう らんこ):白凰学院武道指南役。
姫の依頼を受け、風魔に助っ人を請いに来た。
小次郎に風林火山を渡した。ムチの使い手。
ドラマ版では、竜魔に思いを寄せている。
告白するもあっさりと断られる。
別れの時に竜魔の眼帯を持っていく。
左/ 北条姫子(姫): 前総長だった亡き祖父の跡を継ぎ、現役の
白凰学院学生ながら現在の白凰学院総長を務める。
蘭子に絶大な信頼をよせている。
ドラマ版では、小次郎と相思相愛の仲になる。
Wikipediaより。
私個人は「学校」というものに、いまだに夢に見るほどの深いトラウマがあります。
徹底して理想の教師とか同窓生とかに恵まれなかったしね。
ですからとてもじゃないけれど、たかが学校に命を賭ける
価値なんてないと思っております。(これはいまでもそうです)
この基本部分が納得出来なければ、
ずっとこの物語には馴染めないままだったでしょう。
が、姫子ちゃんは「国を作るのは人だから」という祖父の理念をしっかりと理解していて、
非常に高い志と意思の強さを持っているんですね。単なるお姫さまじゃなかった。
きっと最初はそこまで深く考えていなかったと思うんですが、
その理想のために支払ったとても重い価値あるもののことを
ずっと忘れずに生きていくと思うし、だからこそしっかりと自分の意思を
本当に生かしてくれると思えるんですね。
本当に「人を作る」ことをきちんと考える、いい総長になってくれると信じております。
蘭子さんもそういうことを信じていて、ずっと見守っているんでしょうし、
小次郎くんもそうなのね。まあ、底辺には単なる学園ものとは言えない
何百年にも及ぶ夜叉と風魔の敵対関係があったみたいですけど。
どうして自分たちは滅んでしまうのか、最後には夜叉姫も理解していたようですが。
どこかで方向転換出来れば、もっと有意義な生き方も人の生かし方もあっただろうに。
視野が狭過ぎるよね。残念です。
テーマに関して突っ込むと、本当に哲学的な意義とか地球視野まで発展してしまうので、
ここではやめておきますが、とにかくぶっ飛んだ設定や演技のつたなさなど、
いろいろな短所を補って、なおあまりあるものに満たされていたいい作品だったと思います。
久しぶりにワクワクしましたよ〜♪
原作では物足りない部分もきちんと描かれていましたし、
受け取り手には親切な内容になったんじゃないかな。
ちゃんと青春ドラマもしていましたし(^.^)
いやー、これが若い世代の人たちや感性が柔軟な大人世代にも支持される現代って
まだまだ捨てたものではないのかもしれない、と、ちょっと嬉しくなりました。
恋をして、その自分にうろたえる蘭子さんの可愛いこと(^.^)
見る側の人生経験によって、いくらでも深いことを
考えさせてくれる濃いドラマでありました。
これが全国ネットで放映されなかったのが実に残念。
(もっとつまらないドラマなんていっぱいあるのにね)
とてもいい眼の保養にもなりましたし、創作の刺激にもなりました♪
近年の大きな収穫のひとつでした。
いや、いい機会をありがとうございました、よもぎさん。
ちょっと気が済んだので、これでオリジナルに戻れるかなあ、と思います。