四季彩Gallery
ザクロ(石榴、柘榴、若榴 Punica granatum)
被子植物のザクロ科の唯一の属であるザクロ属の小高木、もしくはその果実。
原産地はイラン東部から北インドのヒマラヤ山地。
果実の赤く硬い外皮を割ると赤く透明な果肉(仮種皮)の粒が無数に現れる。
果肉一粒ずつの中心に種子が存在する。
花は子房下位で、蕚(がく)と花弁は6枚、雄蕊は多数ある。果実は秋に熟す。
果皮を乾燥させたものは石榴果皮(せきりゅうかひ)と言う。
成分としてアルカロイド、イソペレチェリン、タンニン等を含有。
初夏に鮮紅色の花を咲かせ、他の樹木が緑の中で目立つため
中国の詩人王安石は、『万緑叢中紅一点』と詩に詠んだ。
色が似ているガーネットを柘榴石と呼ぶ。
人肉の味に似ているという俗説がある。
以下の神話はそれを示唆しているものと思われる。
《神話》
* お釈迦様が、子供を食う鬼神「可梨帝母」に柘榴の実を与え、
人肉を食べないように約束させた。
以後、可梨帝母は 鬼子母神として子育ての神になった。
* ギリシャ神話において冥王・ハーデスにつれ攫われたペルセフォネは
ザクロを口にしたことで1年のうち一定期間を冥界で過すこととなり、
母・デメテルはその期間嘆き悲しむことで冬となった。
《柘榴の花言葉》
円熟した優美・子孫の守護・互いに思う・おろかしさ・節操・野心
(花)成熟した美しさ・素直な美・不遜・高慢・自尊心
(実)の花言葉は、愚鈍・子孫の守護
(木)の花言葉は、お互いに思う
(Wikipediaより)
描きたいものしか描けない、という理由でまだ続いてしまうのです。このシリーズ。
そのうちに花図鑑が出来たりして…(^^;)
柘榴そのものは古代から日本にもあるものですが、
意外に今まで描く機会がありませんでした。
一時期、婦人病に薬効があるとの説で話題になった柘榴ですが、
確たる効能はまだ疑問視されているようです。
が、上の神話などにも見られるように、どうも昔から女性と縁がある植物のようですね。
私はあの味は結構好きかもしれません。
で、また透ける装束を描いております。杏珠が着ているのは夏の汗衫(かざみ)。
平安時代の女童の正装というか、宮仕えの時の装束ですね。
この汗衫の時は切袴なので、動きやすかっただろうな、と思います。
花びらのちりめんのような感じを出したくて四苦八苦。
…でもあんまり上手く出ていないような気がします(^^;)
実の粒の感じはレイヤースタイルでわりとそれっぽくなったかな?と。
美味しそうに見えるといいんですが。
まあ、花の時期に実りを夢見るファンタジーな画面ですね〜。