四季彩Gallery

花燃ゆる
城下が白萩に埋まるころ 姫は嫁いでゆきまする ずっとずっと夢に見ていた 大好きな若君のもとへ…
花燃ゆる

「昔のお姫さまって、杏珠くらいの歳でも結婚出来たんでしょ?」

 

いや、あの頃の結婚ってほとんど政略結婚でしょ。

花嫁といっても人質だからね、要するに。

 

「好きな人と一緒になれないの?」

 

そういうのって本当にまれだったかもしれないよね〜。

 

「やだ!おとぎ話でもいいから、『めでたし、めでたし』で終わらないとやだ」(>_<)

 

 

杏珠の強力なリクエストのもと、おとぎ話のお姫さまを創作しました。

どうも私もこの子には弱いよなあ…σ(^_^;)

恋ならぬ ねざめたたずむ野のひろさ 名なし小川のうつくしき夏 夏花の すがたは細きくれなゐに 真昼いきむの恋よ この子よ 与謝野晶子

困った時には大抵なんらかのインスピレーションを与えてくれる

杏珠のおかげで、今回の作品も無事に形になりました。

それとともに鬱の底からも脱出出来て万歳、でした。

まあ、そういうありがたい子ですから、コスプレでもなんでも

リクエストには応えちゃうぞ、って感じですね。

ゆえに今度は戦国時代のお姫さまです。単に綺麗な打ち掛けを

描いてみたかっただけのような気もしますが…(汗)

ノウゼンカズラも描きたかったんですね。

この花もかなり昔から親しまれてきた花のようです。

微量なら薬にもなりますが、大量なら毒になる点は他の薬用植物と同じかなあ。

でも真夏の太陽のもとで咲く花は紅い色にも関わらず、

どこか涼しげに見えるような気がします。

 

背景のお城ですが、もともとはきちんと描くつもりで資料も探してきたんですが、

やはりどうにも面倒に思えてしまい、既成のフリー素材を借りてしまいました(汗)

花ならば手間ひまかけても惜しくないのに、定規を必要とするものは

手を抜きたくなります。たとえIllustratorを使うとしても…。

そのあたりがやっぱり思い入れというものかなあ、と。

しかし、真夏の打ち掛けは暑そうですね〜(汗)

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