四季彩Gallery

静 舞 う
静舞う
吉野山 嶺の白雪踏み分けて 入りにし人の跡ぞ恋しき 義経を描いたからにはやはり彼女も、というので静です。 鎌倉の頼朝の前で舞う、あまりにも有名なシーンですが、 この時は確か春だったと記憶していて、 改めて「義経記」で確認したのですが、藤が咲いていたという記述はあるものの、 桜のことは明記していないのですよね。 でもここはやはり、舞散る桜の花びらに吉野の雪を思い出して 歌ったことにしたいなあ、と思ったのでした。 静のデザインが前の時とは変わっていますが、 まあ、これもなんとなく、ということで。 衣装の参考はやはり大河ドラマのものです。 水干がわりと薄くて透けていたりするので、それもいいかなあ、と。 どのみちこの装束も「義経記」のものとは微妙に違っていますしね。 私はいつも線画のレイヤーは下に置いたままなんですが、水干の白い線を 上に置きたくて、線画のレイヤーの水干の部分のみコピーしました。 場所によっては2枚とも塗らないといけないところがあったりして、 目立たぬ所で手間がかかってしまいました(汗) 桜の描写もどうしようかと悩んだのですが、一番遠景と手前のアップに 写真を加工して使い、中間の部分にはパターン化したブラシを使ってみました。 微妙に中途半端な気はしますけど…(汗) 桜の描き方はまたいずれ他の手法も試すつもりです。

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