重いです。すみません(汗)
「桜守」というテーマで描きたいというのはずっと前から思っていました。
桜の精といいますか、そういう超越した感じのイメージで描いてみたかったのです。
枝垂れ桜はどちらかというと女性的なイメージがあるのですが、
あえて今回は男性の精霊のイメージで描いてみました。
「西行桜」みたいなのもいいなあ、と考えたのですが、
老人よりは青年の方が描くのが楽しそうだったので…(笑)
主様みたいな存在がいるといいなあ、と桜の銘木を見るとついつい願ってしまいます。
もっと老木になったら精霊も年を取るのかもしれません。
そういう感じがいいなあ、と。
衣装の色のイメージはなぜだか古代紫なんです。
やはりどこかに山桜の色合いの印象が残っているのかもしれません。
一見なんということのない作品ですが、実は見えない手間がかかっています。
線画のレイヤーが3枚もあるんですよ。いつも線画は下に置くのですが、
水干の部分の線と髪の線とはどうしても上に置きたくて、
それぞれの他の部分を消去して重ねる方法を取っています。
でもそれでも細部は微修正が必要でした。背景と被衣はそれぞれ別に描いて合成。
仕上げにほつれ毛の部分をパスで描いたりしています。
ちょっとだけパスの曲線に慣れたような気がしたり…(笑)
四季彩Gallery