古代日本Gallery
レンギョウ(学名 Forsythia suspensa)ーーーーーーーーーーーーーー
中国原産の落葉性低木広葉樹。雌雄異株。
別名、レンギョウウツギ(連翹空木)。
古名は、いたちはぜ、いたちぐさ。中国名は黄寿丹。
英名はゴールデンベル(Golden Bells , Golden bell flower)。
属名の Forsythia は、19世紀初頭にイギリスの王立植物園の
監督官を務めた園芸家ウィリアム・フォーサイス
(William A. Forsyth , 1737 - 1804年)に因み、
種小名のsuspensa は枝が“垂れる”意味である。
日本への渡来は古く、『出雲風土記』や『延喜式』にも
レンギョウの名前が見られる。(薬用として平安時代初期に
渡来したといわれているが、実際に渡来した時期は定かではなく、
江戸時代前期に栽培の記録があることから江戸時代だという説もある。)
和名のレンギョウは、漢名の連翹を音読みしたものであるが、
実は誤用されたものであった。そもそも原産地の中国で
連翹とは、トモエソウ(学名:Hypericum ascyron、中国名:連翹(大連翹))
もしくはオトギリソウ(学名:Hypericum erectum、中国名:小連翹)のこと。
これらどの実も薬用されていたこともあって日本では、
現在のレンギョウの実が連翹と誤って売られるようになり、
ついにはレンギョウが連翹として認識されるに至った。
しかし、現在も中国において連翹と書くと
トモエソウもしくはオトギリソウのことを指す。
繁殖力が旺盛で、よく繁る。樹高は1〜3メートルまで育ち、
半つる性の枝は湾曲して伸び下に垂れ、地面に接触すると、
そこからも根を出し新しい株が出来る。枝は竹のような節を持つ。
また、枝の髄が早期に消失するため、節の部分を除いて中空になる。
(このことから“空の木”、レンギョウウツギ(連翹空木)という別名が付いた。
この呼称は最初、本来の連翹(トモエソウ)との誤用に気付いた時、
区別するために使われた。)
まだ葉が芽吹く前の早春(3〜4月頃)、2〜3センチの黄色い4弁の花が、
細い枝に密に多数開く。その花が咲き終わる頃、
入れ違うかのように今度は緑色の葉
(長さ3〜10センチ、幅2〜5センチの長卵型。
葉先は鋭尖で、葉縁にまばらな鋸歯がある。)が対生に芽吹き、
それが秋になると濃緑色、概憤色(くすんだ黄緑色)、紫色と順に変色し、
最後に落葉する。付いた果実は漢方薬として用いられる。
《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーーー
とまどい 希望 希望の実現 豊かな希望
Wikipediaより
かなりポピュラーな花であるにも関わらず、描いたのは初めてだったりする連翹の花です。
春を知らせる彩りの花ですね。かなり昔から渡来していたと言う設定で天平時代あたりを
想定してみました。ちょうど今年は平城遷都1300年でもありますし…(^^;)
そのあたりの連想からまたしても正倉院の宝物などを描いております。
後ろにどーんとあるのは金銅葛形裁文(こんどうかずらがたさいもん)のアレンジのつもりです。
が、これの資料に使った写真も1000年以上の時を経て、本来の線画がはっきりしない部分も
ありまして、わかりにくい所はかなり想像で補ってしまいました(^^;)
阮咸も基本的には正倉院のもののシルエットを再現しております。
模様などは自己流でアレンジしていたりしますけれども…。
楽器を描くのも楽しいですね〜(^-^)
最初は花を描かないつもりで構成したのですが、なんだか物足りない画面になりまして、
結局、英名で「金色の鐘」という名前を持つ連翹がイメージにぴったりとはまったのですね。
まあ、こういうこともたまにあるから面白いのですが…(^^;)
今回の線画はキャラクター、阮咸、連翹、背景、アクセサリーと全部で5枚あります。
領巾を描き足すのはさすがにしつこいなあ、と思ってやめましたが…。
全部Illustratorで描きましたが、面倒だけどこの作業がなかなか楽しいこのごろです(^^;)
手が疲れても震えても修正可能なあたりがニーズに合ってるんですね。
無意識のうちに集中力のトレーニングにもなりますし…。
なんとなく色の選択がこのごろの自分の好みを反映しているようで面白いです。
現在の机の上の色彩が白をメインにした黄色と緑なんですよね〜。あとナチュラルと。
紫とピンクの組み合わせも好きなんですが、どうも現在は
黄色系統に心惹かれているようです。
やはり気持ちを明るくしたいという願望なのかもしれません(^^;)