古代日本Gallery

 夏媛の袖 (なつひめのそで)
をみなへし 佐紀沢(さきさわ)に生ふる花かつみ かつても知らぬ恋もするかも 万葉集(巻4・675)中臣女郎
夏媛の袖
みちのくの あさかの沼の花かつみ かつみる人に恋やわたらん 新古今集 よみびとしらず

万葉の時代に「花かつみ」と呼ばれた花が現在のなんなのか、諸説あるようですが、

一番ポピュラーな説としては、現代の「ヒメシャガ」を指すというのが有力なようですね。

要するに杜若の系列の花ということなんでしょうか。

普通の射干(シャガ)の白い花もいいんですが、ここはあえて薄紫のヒメシャガで。

初夏を告げる夏の女神のしるしのようなイメージで描いてみました。

 

 

 

相変わらず、好きなキャラじゃなければ愛情が入らない、という困った状況のため、

今回も杏珠にモデルを務めてもらいました。

でも装束は古代のものですし、万葉を意識した久々の作品ですので、

ここに持ってきた次第です。本当に久しぶりの万葉の作品ですよね(^^;

衣装を描くのは一番シンプルで楽だったりするんですが、

シンプルなりのこだわりもありますし、目立たないですが、

あちこちにテクスチャなども使っております。花の線画はやはり手描きで。

あと、衣装の文様や背景の水の意匠などにはフリー素材の

カスタムシェイプなども使っております。

 

このカスタムシェイプってベクター画像なので便利なんですよね。

自作のIllustratorの画像などもよく使うものを

ここに登録しておくといいかも…と考えたりもします。

 

 

 

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