半夏生(はんげしょう)
このころの 恋の繁けく夏草の 刈り掃へども 生ひしくごとし
半夏生

半夏生(はんげしょう)は雑節の一つで、半夏(烏柄杓)という薬草が生えるころ。

(ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り半分白くなって

化粧しているようになるころとも)。

 

七十二候の一つ「半夏生」(はんげしょうず)から作られた暦日で、

かつては夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を

太陽が通過する日となっている。毎年7月2日頃にあたる。

 

農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、

この日から5日間は休みとする地方もある。

この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、

この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりした。

 

関西ではこの日に蛸を、讃岐では饂飩を、

福井県では大野市などで焼き鯖を食べる習慣がある。

 

この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といい、大雨になることが多い。

 

                           (Wikipediaより)

 

この作品にはいくつかの間違いがあります。

まず、この時代にはおそらく「半夏生」という節気はなかっただろうな、ということ。

暦は存在しても現代のものとは違うでしょうし、万葉集にもこの言葉は出てきませんし。

もうひとつ、半夏生の葉っぱにはこの時期、部分的に白くなるところがあります。

下書きの段階ではしっかりと覚えていたのですが、

色を塗っていて、それを忘れてしまいました(汗)

まあ、これもごく限られた時期だけのことだからいいかなあ、と…。

結構アバウトな気分で成立している絵です。

間違っても答案用紙に書かないでくださいね、学生の皆様(汗)

地味な花なので、選択を間違えたかなあ、と悩みましたが、

色目を合わせてみたらそれなりに見れる画面になったかも…。

夏には緑系が涼しげに見えますね。

 

ちなみに背景の円形パターンは韓国の文様の資料を参考にしました。

衣装の柄などは中国のものを中心に、各国の文様がいろいろ混じっております。

でも違和感がないなあ、と思います。やはり文化的な距離の近さを感じますね。

 

 

それにしても。半夏生の日にタコを食す、というのは

わが家では全然ポピュラーではありませんでした。

まあ、もともと私自身、たこ焼きのタコをわざわざ

取り除いて食べるタコ嫌いだからなあ…(汗)

唯一おいしいと思ったのは北海道、長万部で食べたタコしゃぶくらいでした。

 

 

 

 

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