皇 の 花 (すめらぎのはな) --Chinoiserie--
姿、凛として。

この作品、どの時代に持ってこようかと悩みました。当初のイメージは古代だったのですが、

髪型をこういう感じにしたところで、かなり中国風だなあ、と思いまして。

どうせ中国風だったら背景に思いきり牡丹を描きたいなあ、と思ったのですね。

この牡丹という花、空海が日本に持ち込んだという説があるくらいですので、

万葉の時代にはまだ公には日本にはなかった可能性も高いです。

少なくとも万葉集には出てきません。

ましてや「皇(すめらぎ)の花」と称されるのはかなり後世のことだと思います。

でもなあ…なんだかどうしても描きたかったのですね。

ですから衣装は少なくとも古代だし、ってことで…(汗)

 

イメージのもとはたまたま見つけたよそのお宅のSDのお嬢さんだったりします。

そのお嬢さんはもっともろに中国の衣装でした。

私のはまだ日本風にアレンジしているのですが。

でも古代の日本のとりあえずの目標はやはり中国だったんだろうな、と思います。

中国の文様や意匠などを古代の背景に使ってもあまり違和感がなかったりとか。

日本独自の文化が発展するのはやはり遣唐使が廃止された後ですね。

そういうこととか、もろもろ考えながら描いた作品です。

ちなみにシノワズリは近代ヨーロッパ(主にフランスあたり)の貴族の

中国趣味のことだそうです。

 

 

 

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