ふと思い立って調べてみますと「サライ」というのはペルシャ語で、
「小さな宿」とか「オアシス」とか、「故郷」のことを意味するそうです。
万葉の時代を想像すると、個人的には「シルクロードの東の果て」が
日本だという感覚がどうしてもあるんですよね。
この国が積極的に大陸からの文化を取り入れようと意図していた時代、
物や人の交流のあれこれを考えてみると、たとえば正倉院の御物などにも
遥かな沙漠の果てのロマンを感じてしまいます。
特に音楽や楽器などはそういう色彩を色濃く伝えているのではないでしょうか。
で、阮咸を描こうとすると、どうしてもそういうシルクロードの
連想が止められなくなる私です。
それゆえに背景も日本離れしてしまいました(笑)
今回は背景の円形パターンと阮咸の線画はIllustratorで描いて、
阮咸は線画の段階で人物と合成してから着色。
円形パターンの方は独自に別ファイルで描いて合成しました。
あ、それとまわりのスクエアなイメージの枠線もIllustratorです。
こういう幾何学的な模様の場合はやっぱりイラレは便利ですね。
緑の宝石の部分はスタイルなどを使っています。
石のようなテクスチャもかけてみました。
それから、領布のみはやはり手書きで合成。
副産物としてまたオリジナルパターンが出来ました。
近いうちにそちらもアップしますね。
古代日本Gallery