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雲母屏風燭影深 長河漸落曉星沈 嫦娥應悔偸靈藥 碧海青天夜夜心 雲母の屏風 燭影 深し 長河 漸く落ち 暁星 沈む 嫦娥応に悔ゆべし 霊薬を偸(ぬす)むを 碧海 青天 夜夜の心
月の棲家
さだかには 見もせぬ人のおもかげを なにぞや月に思ひいづらむ うき人の 面影そへてたのむ夜も 来ぬ夜もひとり月を見るかな
月の棲家 嫦娥

嫦娥(じょうが、こうが)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

中国神話に登場する人物。后羿の妻。姮娥とも表記する。

『淮南子』覧冥訓によれば、もとは仙女だったが地上に下りた際に不死でなくなったため、

夫の后羿が西王母からもらい受けた不死の薬を盗んで飲み、月に逃げ、蝦蟇になったと伝えられる。

別の話では、后羿が離れ離れになった嫦娥をより近くで見るために月に向かって供え物をしたのが、

月見の由来だとも伝えている。

道教では、嫦娥を月神とみなし、「太陰星君」さらに「月宮黄華素曜元精聖後太陰元君」

「月宮太陰皇君孝道明王」と呼び、中秋節に祀っている。

 

 

 

 

『嫦娥奔月』(じょうがほんげつ)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

中国の神話伝説の一つとされている。

 

后羿の妻である嫦娥(嫦娥仙子)が、后羿が西王母から貰った不老不死の霊薬

(または天上界へ行ける霊薬)を

飲み1人月へ昇り月宮(広寒宮)で寂しく暮らすことになったという中秋節の故事である。

嫦娥奔月とは「嫦娥、月に奔る」の意味。淮南子6巻の覧冥訓12節には嫦娥の物語として

「譬若羿請不死之藥於西王母、姮娥竊以奔月、悵然有喪、無以續之。何則? 不知不死之藥所由生也。

是故乞火不若取燧、寄汲不若鑿井」との記載がある。

 

 

Wikipediaより

 

どこのカテゴリに入れようかと悩んだのですが、仙女なのは確かで月神だとの

解釈もあることだし、やはり「人ならざるもの」なのは間違いありませんね。

 

どこかであまり夫婦仲が良くなかったという説を見た記憶があるのですが、

一人で月まで駆けたのはあるいはそれが遠因でしょうか?

夫の方は恋しい気持ちがあるようですが。

 

いくら不老不死であってもただ一人で遠い月で生きるのは大変に寂しいことだと思います。

中国の伝説画を見ると、この月にはうさぎはいるようです。

うさぎだけが心の癒しというか、わずかな慰めになったのかもしれないなあ、と…。

嫦娥の伝説といい、ツクヨミの神話といい、月というのは美しいけれども孤独の光を

まとったものだと感じるのは世界的に人類共通の感性なのかもしれません。

 

衣装は唐代のものに近いかな?と思いながら自己流のアレンジを加えています。

大人の女性はまた久しぶりですが、個人的には少女や幼児を描く方が楽しいな (^_^;)

 

今回は身心の状態が相当悪かったので、時間もかかりましたし、

見えない苦労が多かったかもしれません。

無意識で選んだテーマが内的な自分を象徴しているかも、と今ごろ気付きました (ーー;)

絵というのは自覚がなくても正直なものだなあ、と思います。

あまりにクリアでちょっと怖いかも…(>_<)

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