平安王朝Gallery

しげりゆく 夏野の草のふかみどり なびく葉ずゑの風ぞ涼しき うすけれど 衣(ころも)は千重(ちへ)のここちして 吹けども風の身にぞさはらぬ ゆきなやむ 牛のあゆみにたつ塵(ちり)の 風さへあつき夏の小車(をぐるま) 庭のおもは 日かげゆるがぬ夏草に なびくばかりの風ぞ涼しき
夏野の風
かはづ 鳴く はすの下葉のさざなみに 浮き草わくる夕ぐれの風 夏の日も かたぶく池のはちす葉に ゆふなみこゆる風ぞすずしき 夏山の みどりの木々を吹きかへし ゆふたつ風の袖にすずしき 吹く風に 我が身をなして草しげみ 葉分けをしつつ逢はんとぞ思ふ

涼風が心待ちな今年の夏です。立秋は名前ばかりで厳しい暑さが続きます。

 

この作品、一番最初は龍を描くつもりでした。ちょっとね、水系の涼が欲しいと思って。

でもいまいち大変だと思ったので、次は麒麟にしてみました。

麒麟は実際に描いて着色までしたんですが、置いて見ると「やっぱり違う」と思って。

 

結局は鳥になりました。まあ、鳥も風のイメージに関与してますよね。

少し早めの秋の白萩が咲いています。

 

背景の五重の塔は実はフリー素材をお借りしています。

自分で描こうと思ったんですが、やっぱり気力が足りなくて…(^_^;)

気力と集中力がなければお絵描きは完成に至りません。

いつものようにブログに途中経過を載せて、必ず完成させるように頑張りました(^_^;)

私ごとですが、5月下旬に母が亡くなりました。

前回の更新の翌日です。まあ、割と急ではあったんですが…。

葬儀を終えて、事務的な手続き一切を終えた私は無意識に「やれやれ…」と思ったようです。

 

それまでは相当テンパってた自覚もありました。

その力が抜けたら、この病気もあって反動がドーッときました。

一気に何年ぶんも年を取った感じで、体調がガクッと落ち込みました。

この夏の猛暑と相まって、まだその反動のしんどさから立ち直れていません。

 

まあね、介護も長かったですしね。それらすべての疲労が出たんだと思います。

父の在宅介護に入った時、ケアマネさんに「恭子さん、絵を描くことは何があっても

手離さないでくださいね」と言われたのを思い出しました。

おかげさまで描き続けています。無形財産です(^_^;)

 

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