平安王朝Gallery

水きよみ 池のはちすの花ざかり この世のものと見えずもあるかな 
夏の池の はちすの露を見るからに 心ぞことに涼しかりける 
いかにして にごれる水に生(お)ひながら はちすの花のけがれざるらむ
蓮のうてなに
はちす咲く 池のみぎはに風ふけば 心のうちもかをりあふかな 
はちす咲く あたりの風もかをりあひて こころの水を澄ます池かな 
夏の池の 水のおもかくす蓮葉(はちすば)に ただよふ露の身をいかにせむ
蓮のうてなにー杏珠

ハス(蓮、学名:Nelumbo nucifera)ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

インド原産のハス科多年性水生植物。

古名「はちす」は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのを通説とする。

「はす」はその転訛。 水芙蓉(すいふよう、みずふよう)、もしくは単に

芙蓉(ふよう)、不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、水の花などの異称をもつ。

 漢字では「蓮」のほかに「荷」または「藕」の字をあてる。

ハスの花を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し

古くから使われた名である。 また地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)といい、

野菜名として通用する。

 

原産地はインド亜大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。

草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。

水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。葉は円形で葉柄が中央につき、

撥水性があって水玉ができる(ロータス効果)。

花期は7~8月で白またはピンク色の花を咲かせる。 早朝に咲き昼には閉じる。

 

ハスの花、すなわち蓮華は、清らかさや聖性の象徴として称えられることが多かった。

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という日本人にも馴染みの深い中国の成句が、

その理由を端的に表している。

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーー


雄弁・休養・沈着・神聖・清らかな心・離れゆく愛

 

 

Wikipediaより

 

途中でちょこっと他のことをしていたために、今回は手がけてから

完成までにいつもより時間がかかってしまいました。

それでもなんとか無事に完成に到ってホッとしています (^_^;)

夏になるとほとんど毎年のように蓮を描きたくなるから不思議ですね。

今回はあくまでも人間サイズ、しかも橋がかかる蓮池がいいなあ、というので

こういうふうな画面になりました。随分おてんばな姫君ですが (^_^;)

欄干に腰掛けて咲いたばかりの花を手折ってみたりしています。

きっと仏前にお供えするつもりだと思われます。

 

ざっと調べてみると、この太鼓橋というのはほとんど朱塗りなんですよね。

少なくとも現代では。平安時代ではどうだったかわかりませんが、

社寺仏閣で使われる色はそんなに変わらないんじゃないかと想像して、

ちょびっと彩度を落とした朱塗りの橋になりました。

朱塗りには黒い擬宝珠がセットです。これも大丈夫かなあ??

 

夏らしい装束にはやはり白の単衣が欠かせない気がして、今回も白です。

かさねの色目は蓮の花からの連想で。

で、肝心の蓮の花と葉っぱは前に描いたものを使い回しております…。

すいません… m(_ _)m

 

季節の花をテーマにするのもネタが尽きてくると結構大変ですね。

現代の園芸種などはよほど馴染む花でないと和風の衣装には似合わなくなりますし…。

いろいろと難しいです。だから好きな花を何度も描くことになるのでした。

Copyright (C) 2001-2023,Haruusagi All rights reserved.