平安王朝Gallery

夕まぐれ 風も野わきと吹きたてば よものちぐさぞしづ ごころなき 野わきする のべのけしきをみる時は 心なき人あらじとぞ思ふ 野分せし 小野の草ぶしあれはてて み山に深きさを鹿の声 思ひやる わが心までしをれきぬ 野わきする庭の花のいろいろ
野分の風
野分だつ 夕の雲のあしはやみ 時雨に似たる秋のむらさめ 草の原 のわきにあへる白露の あはれいくたびおきてちるらむ 花も露も いかにこころをくだけとて 秋に野分の吹きはじめけむ 朝まだき 庭もまがきも野分して 露おきあがる草の葉もなし

ハクサンフウロ(白山風露)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

学名:Geranium yesoemse var. nipponicum。

フウロソウ科フウロソウ属の多年草。高山植物の一つ。

東北地方〜中部地方(伊吹山まで)に分布。高山の雪渓周辺の草地に生える。

高さは50cm程度。花期は7〜8月。花色は紅紫色。花弁は5枚。

葉は掌状に裂け,根出葉には長い柄がある。

夏,茎頂に花柄を出し,径2.5cm内外の淡紅色の5弁花を1〜3個つける。

花の色は白に近いものから濃いピンクまである。

花径は25ミリから30ミリくらいである。

花弁は5枚である。 花弁のつけ根の部分には白い軟毛が生える。

 

花の真ん中には10本の雄しべが放射状に並ぶ。 花弁の先に切れ込みはない。

近縁種の伊吹風露(イブキフウロ)のほうは切れ込みがある。

花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、

種子が散布される果実)である。

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーー

 

変わらぬ信頼

 

 

 

このあいだの小袿姿に味をしめて、また描いてしまいました (^_^;)

当初は大変だと思っていましたが、衿の部分を上手くクリア出来れば意外と大丈夫ですね。

手間はかかるかもしれませんが、ここまで来ると5枚も9枚も同じかな?みたいな… (^_^;)

 

かさねの色目のバリエーションが増えるのも楽しいですし…。

いつもはあまり使わない黄色系とか表着に使えたりするし…。これって癖になりそうです。

準正装なんですけど…。

いいところの姫君は自宅ではあまりこのスタイルではないと思うのですが。

 

 

 

ちょうどこれを描いている最中に西の方を台風が通っていきましたが、私のイメージですと

平安時代の「野分」というのはちょっと規模が小さめの台風のような感じです。

あまり家などの被害も大きくない程度の…。庶民の家などは壊れたかもしれませんが、

しっかり建てられた寝殿造りは意外と丈夫かもしれません。

 

それでも壁が少ない造りですし、やたらと風通しが良かったかもしれない、と想像出来ますね。

通り過ぎたあとには草木なども結構家の中に吹き込んでいたりするのかも…。

燭台の灯も消えそうで、きっと夜なんか真っ暗で怖い感じでしょうね。

 

そういうあれこれを想像しながら、野分の前の、あるいは直後の室内の雰囲気を描いてみました。

風のおかげで、室内も丸見えになりそうです。御簾の目が粗くてすみません… (ーー;)

(これはIllustratorのブレンドツールの仕事でした)

 

 

 

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