平安王朝Gallery

秋きぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる いつしかと 荻の葉むけの片寄りに そそや秋とぞ風も聞こゆる 秋来ぬと 荻の葉風のつげしより 思ひしことのただならぬ暮 秋来ぬと おどろく風をたづぬれば 目にさやかなる萩のうは葉を 秋来ぬと 荻の葉風は名のるなり 人こそとはねたそかれの空 いつしかと 朝けの風の身にしみて さやかにかはる秋は来にけり
風の音にぞ
松かげの 浅茅がうへのしら露を たまゆら置かぬ庭の秋かぜ わが恋は ねにのみぞなく山ぎはに わたるあきさのゆくへ知らずも あはぢしま 松ふく風のおろすかと 聞けば磯べにあきさ立つなり 桐の葉も ふみ分けがたくなりにけり かならず人を待つとなけれど

タマスダレ(玉簾)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

学名:Zephyranthes candida は、ヒガンバナ科の植物のひとつ。

クロンキスト体系ではユリ科。別名はレインリリー。

ペルー原産の球根草で、夏〜初秋に花を咲かせる。

葉は細長く、土から直接出ている。

一本の花茎に対して、花は1つだけである。

地味な花であるが、群植すると見栄えがする。

 

また、タマスダレをゼフィランサスということもあるが、

本来、ゼフィランサスは属名であるので注意を要する。

有毒成分を含む。

 

 

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーーー

汚れなき愛・潔白な愛・期待

 

 

 Wikipediaより

 

 

いつまでも猛暑が続くのにめげて、秋待望、というテーマで描きました。

寝殿造りというのは基本的に夏対応に出来ているらしいので、

あちこち自然の風が通るのはいいものではないかと想像出来ますね (^_^;)

そのかわりに冬はかなり冷えそう…。だからああいう重ね着が発達したんでしょうね。

 

 

まだ夏の名残のような色彩の装束を描きました。

パステルカラーのかさねの色目はかなり以前に描きましたが、

再度チャレンジしてみました。昔の作品に使った色を忘れている上、

確認もしなかったので、自分でもわりと新鮮な気持ちで描けたようです (^_^;)

 

 

 

ちなみにタマスダレの花は平安時代には渡来しておりません。

昔、我が家に小さな庭があった頃、この花が植わっていて、

黒い小さな実をつけたのを覚えております。

きわめて個人的に郷愁を呼び起こされる花だったりするのでした。

 

 

 

 

 

 

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