平安王朝Gallery

うぐひすと 鳴きつる鳥や春来ぬと 芽ぐむ若菜も人にしらする ーーーーーーーーーーーー藤原定家 ふるさとへ ゆく人あらば言伝(ことづ)てむ 今日うぐひすの初音聞きつと ーーーーーーーーーー恵慶集 鶯の 谷よりいづる声なくは 春来ることを誰(たれ)か知らまし ーーーーーーーーーーー大江千里 うぐひすの 涙のつららうちとけて 古巣ながらや春を知るらむ ーーーーーーーーーー惟明親王
春花神楽
心うつす なさけよこれも夢なれや 花うぐひすの一ときの春 ーーーーーーーーーーーー徽安門院 物思へば 心の春もしらぬ身に 何うぐひすの告げに来つらむ ーーーーーーーーーー建礼門院右京大夫

ウグイスカグラ(鴬神楽)ーーーーーーーーーーーーー

 

学名 Lonicera gracilipes glabraーーーーーーー

 

名の由来は鶯がこの花や実をついばむ姿が神楽を踊っているように見えるため。

スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。 樹高2m。

樹皮は灰褐色で縦に割れる。

葉は単葉で対生。 葉身は倒卵形または広楕円形。

長さ3〜8cm、幅2〜5.5cm、

葉の表面は濃緑色、裏面は灰白緑色。 葉縁は全縁。

葉先は急鋭頭または鈍頭。両面とも無毛。

 

本年枝の葉腋から長さ1〜2cmの花柄を出して、

淡紅色の花を1〜2個下垂する。

花冠は長さ1〜1.5cmの細い漏斗形で、先端は5裂する。

果実は液果で、直径1cmの楕円形。

赤く熟し、ほんのりした甘みがあり、食べられる。

類似種のヤマウグイスカグラとの違いは葉が無毛。

 

 

北海道、本州、四国、九州(太平洋側に多い)に分布。

 

 

《花言葉》ーーーーーーーーーー

 

明日への希望・未来を見つめる・しおらしさ

 

 

今年も飽きずに続いております。お花のシリーズ(^^;)

今回は花と実と、同時には存在しないものを強引に同じ画面に納めてしまったファンタジーの

ような画面です。まあ、もともと花の精霊の存在自体がファンタジーそのものですが…(^^;)

 

鴬がついばむ様子がお神楽を踊るようだという名前そのものも、面白くて雅ですね。

なにやらハスカップなどと同種の植物のようで、なるほど、だったら美味しいだろうな〜。

ベリー類が好物な私には好ましいですね(^^;)

どちらかというとウグイスもメインのような気もしますが、

ここはあくまでも花がテーマということで。

私も描きながら知識を得ていく過程が結構楽しかったりもするのでした(^^;)

 

 

 

もともとは「お手玉」というのがイメージの原点だったんですが、こういうふうに

発展していったのは自分でも意外な感じでした。

 

装束の色合いなどはやはり花の色彩をもとに描いております。

花の色そのものはどちらかというとマゼンタ系になるのかな?

ほどほどに派手でありつつも、上品な色合いにまとめたいと願っているんですが、

果たして成功しているでしょうか?

滅多に原色は使わないのが私の色彩なので、ほぼ大丈夫かな、とも思えますが…(^^;)

 

 

描き慣れている花よりも、ウグイスのふわふわっとした羽毛の感じを出す方が

ずっと難しかったです(ーー;) これはまだ今後の課題ですね〜(ーー;)

 

 

 

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