平安王朝Gallery

わが恋は 草葉にあまる露なれや おきどころなく身を歎くらむ ーーーーーーーーーーーーー新拾遺和歌集 恋ひわびて 野べの露とは消えぬとも たれか草葉をあはれとは見む ーーーーーーーーーーーーーー新古今和歌集
千草偲ぶる
秋の野の 乱れて咲ける花のいろの ちぐさにものを思ふころかな ーーーーーーーーーーーーーー古今和歌六帖 朝まだき 千種ちぐさの花もさておきつ 玉ぬく野辺のかるかやの露 ーーーーーーーーーーーーーー藤原定家

ミゾソバ(溝蕎麦)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

学名 Polygonum thunbergii または Persicaria thunbergii 。

タデ科タデ属 (Polygonum) またはイヌタデ属 (Persicaria) に

分類される一年生草本植物である。

東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布する。

日本では北海道・本州・四国・九州の小川沿いや沼沢地、湖岸などに分布する。

特に稲作地帯などでコンクリート護岸化されていない用水路脇など、

水が豊かで栄養価が高めの場所に群生していることが多い。

今でこそ護岸をコンクリートで固められてしまった場合が多いが、

かつて日本各地で水田が見られた頃は、

土盛りされていた溝や用水路、小川などの縁に普通に生えており、

その見た目が蕎麦に似ていることが和名の由来になっている。

 

水辺などで 30〜100cm ほどに生長し、根元で枝分かれして勢力を拡げ群生する。

匍匐茎に閉鎖花をつけ種子を稔らせる場合もあるとされる。

また茎には下向きに刺があり、他の植物等に絡みついて伸びることがある。

葉は互生し、形が牛の額にも見えることから

ウシノヒタイ(牛の額)と呼ばれることもある。

花期は晩夏から秋にかけてで、茎の先端で枝分かれした先に、

直径 4〜 7mm ほどで、根元が白く先端が薄紅色の多数の花を咲かせる。

なお、他のタデ科植物と同様に花弁に見えるものは萼である。

 

 

《花言葉》ーーーーーーー

純情

 

 

Wikipediaより

 

 

 

途中で「なんだか星空が描きたいなあ」という突然の欲求にかられつつ、

それでもどうにか完成にまで辿り着けました。

我ながら、この根気だけはすごいよなあ、と感心していたりします。

ほとんど自画自賛とでもいいますか… (^_^;)

他のことがあまりにも出来ないので、目立つのかもしれませんが…。

非常に手間ひまがかかる作業でも、とにかくラストにそれなりの完成形になればいいんですね。

もとより手を抜くことは嫌いですし、自分でも許せないので、

それなりの出来にはなるような気がします。

 

で、ミゾソバの花が今回のモチーフです。地味な感じではありますし、平安時代に

存在していたかどうかも謎なんですが…。一面に咲いている風景がいいなあ、と思いつつ、

出来てみたら、そういう風景そのもののような使い方は出来ませんでした (ーー;)

難しいものです。まあ、とにかくこういう作品になりました。

白い花もあるようですが、ここは少女らしく淡いピンクの花になりました。

 

 

装束のイメージもいつものように花の色合いを基調にしていますので、創作ですね。

しかしながら、平安時代でも定番になる以前のかさねの色目というのは

人それぞれにいろいろなオリジナリティーがあったのでは?と想像するんですね。

かさねのたくさんのパターンの中でも、特に好評だったものがスタンダードなものとして

現代に到るまで残っていったんじゃないかなあ、と考えてしまいます。

当時の染色ですとやはり草木染めがメインだと思いますし、その都度に微妙かつ絶妙な

組み合わせやグラデーションが出来ていったのかもしれません。

こういう想像はかなり楽しいですね (^_^;)

 

平安装束はそれなりの規制がある中で、色彩の遊びがかなり可能なあたりも

非常に面白いと思うのでした… (^_^;)

ついでのことに丸紋や地模様もかなりオリジナル化しておりますが…。

 

 

Copyright (C) 2001-2023,Haruusagi All rights reserved.