平安王朝Gallery

池神の 力士舞(りきしまひ)かも白鷺の 桙(ほこ)啄(く)ひ持ちて飛び渡るらむ ーーーーーーーーーーーーーーーー万葉集
星逢いの空
こぞのけふ 別れし星も逢ひぬめり などたぐひなきわが身なるらん 星逢の ゆふべすずしき天の川 もみぢの橋をわたる秋風

サギソウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(鷺草、Habenaria radiata または Pecteilis radiata)とは、

ラン科ミズトンボ属(Habenaria)、或いはこの属を細分化した

サギソウ属(Pecteilis)に分類される湿地性の多年草。

 

7月〜9月に白い花が咲く。唇弁が幅広く、その周辺が細かい糸状に

裂ける様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることからこの名前で呼ばれる。

この花には3〜4cmにもなる長い距があり、この末端に蜜が溜まる。

花は、特に夜になると芳香を発する。

 

葉は根出葉が少数つく。花期になると茎は単立して高く伸び、

20cmから時には50cmにも達し、先端近くに1輪から数輪の花をつける。

地下には太い根が少数つく。また根によく似た太い地下茎が何本か伸び、

この先端が芋状に肥大してこの部分だけが年を越す。

 

この花はガによる花粉媒介の送粉シンドロームの特徴を示しており、

距の長さに見合った長さの口吻を持つセスジスズメなどの

スズメガ科昆虫が飛来して吸蜜する。

この時に花粉塊が複眼に粘着し、他の花に運ばれる。

スズメガ科のガは飛翔力に富み、かなりの長距離を移動するので、

山間に点在する湿地の個体群間でも遺伝子の交流が

頻繁に起きていることが示唆されている。

 

開発による自生地の減少に加えて、採集圧が加わるため、

今では自生状態でみられる場所はきわめて限られる。

 

なお、本種は市販球根を1回開花させるだけなら難しくはないが、

植物ウイルスの感染による枯死がしばしば見られ、

同一個体を長年にわたって健全な状態で維持栽培するのは

ベテラン栽培家でも容易ではない。

 

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

繊細・清純・無垢・しんの強さ・神秘・夢でもあなたを想う・発展

 

 

Wikipediaより

 

 

「星逢い」というのは普通は七夕のことですので、季節的には秋になるのでしょうが、

かなり無理やりに鷺草を描きたかったので、夏の絵になりました。

涼しげなブルーが描きたかった、というのもありますね。白と青だから、地味かと思いきや

意外と派手な画面になったような気がします(^^;)

 

イメージとしては七夕がらみなので、背景は宇宙にしようと決めていたんですよね。

ただ、この天の川の描写に結構悩みました。試行錯誤しつつフィルタを駆使して作ったものの、

きっと同じことは二度と出来ないなあ、と思います(^^;)

お絵描きなんてそういうもんでしょうね〜(^^;)

 

鷺草の花も手描きしようかと考えたけど、結局はIllustratorで線画を描きました。

わりと面倒な形の花ですが、手描きの線は修正が必要になるので、

それと比較すればましかもしれません。ただ、今回は鷺だけは手描きの線画です。

多分、Illustratorで描き起こす気力が切れたせいでしょうね〜。

拡大でもしなければわからないので、これでもいいのですが…。

 

 

 

五つ衣のかさねは風俗博物館さんの所蔵のものを参考にしております。

この色目は前にも描いたことがありますが、やはり初夏向きかなあ、という印象ですし…。

なぜか平安装束には今で言う「青」ブルー系統の色合いが少ない印象があります。

あの時代の「あお」は緑のことですしね。イメージ通りに染めにくかったのか、

それとも他に理由があったのかどうかはわかりません。

身分の違いで使い分けされていたのかもしれませんし…。

 

いずれにしても、今回も自分なりに楽しく描けたのでよしとしておくことに致します(^^;)

 

 

 

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