平安王朝Gallery

ひさかたの 雨も降らぬか蓮葉に 溜まれる水の玉に似たる見む ーーーーーーーーーーーーーーー万葉集 はちす葉の にごりにしまぬ心もて なにかは露を玉とあざむく ーーーーーーーーーーーーーー古今集 風ふけば 蓮(はす)の浮き葉に玉こえて 涼しくなりぬ日ぐらしの声
天つ国より
天の国の扉が開きて 彼方の楽が舞い降りる 地に降りるきんの雫 いとしき人の 住まう空から…

ハス(蓮、学名:Nelumbo nucifera)ーーーーーーーーーーーー

 

ハス科の多年性水生植物。

 

古名「はちす」は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのを通説とする。

「はす」はその転訛。 水芙蓉(すいふよう、みずふよう)、芙蓉(ふよう)

不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、水の花などの異称をもつ。

漢字では「蓮」のほかに「荷」の字をあてる。

 

ハスの花を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し

古くから使われた名である。 また地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)といい、

野菜名として通用する。

 

属名 Nelumbo はシンハラ語から。英名 lotus はギリシア語由来で、

元はエジプトに自生するスイレンの一種「タイガー・ロータス」

Nymphaea lotus を指したものという。

 

7月の誕生花であり、夏の季語。

 

原産地はインド亜大陸とその周辺。

地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。

草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。

水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。

葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる(ロータス効果)。

 

花期は7〜8月で白またはピンク色の花を咲かせる。 早朝に咲き昼には閉じる。

 

園芸品種も、小型のチャワンバス(茶碗で育てられるほど小型の意味)のほか、

花色の異なるものなど多数ある。

 

 

仏教では泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせる姿が仏の智慧や

慈悲の象徴とされ、様々に意匠されている。

如来像の台座は蓮華をかたどった蓮華座であり、また厨子の扉の内側に

蓮華の彫刻を施したりしている。

主に寺院では仏前に「常花」(じょうか)と呼ばれる

金色の木製の蓮華が置かれている。

一方で、仏教国チベットでは標高が高く生育しないため、

想像でかかれたのかチベット仏教寺院では日本に比べ、かなり変形し、

その絵はほんのり赤みがかった白い花として描かれている。

ただし、仏教でいう蓮は本来は睡蓮のことである。

 

また死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって

身を託すという思想があり、

「一蓮托生」という言葉の語源になっている。

 

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

雄弁・休養・沈着・神聖・清らかな心・離れゆく愛

 

 

Wikipediaより抜粋

 

 

夏→お盆→蓮の花、というのは旧盆生まれの私のストレートな発想です。

もともと暑さが苦手なこともあり、旧盆が過ぎると暑さの峠も越えつつあるかなあ、というので

毎年気分的にほっとするような時期でもあります。

 

 

今年は父の初盆でもまりますし、やっぱり供養の意味合いも込めて蓮の花を描くのが

ふさわしいかなあ、と考えました。単純な連想ではありますが、

背景にちょこっと観音さまあたりの瓔珞風のアクセサリを描き加えてみたり…。

まあ、いつもの年よりも気合いは入っているかもしれません(^^;)

私にとって、絵は祈りでもありますし、父に贈るにはやはり最適かなあ、と

自分で納得している次第です(^^;)

 

 

 

白い蓮も好きですが、今年は一番蓮らしい色合いの花を描きました。

結構鮮やかなピンクだったりするんですよね〜。それでも決して下品にはならないのが

自然の色彩の妙でしょうか。天から滴り落ちる朝露を受け止めるのにもふさわしい花と葉です。

 

そのあたりの色彩を意識しつつ、かさねの色目もどちらかというと創作に近いですが。

最初は瓔珞がうるさいかなあ…と悩んでしまったんですが、画面のレイアウトの途中で

どうも背景が物足りない、と感じて入れてしまいました(^^;)

このあたりのことは私が空間恐怖症っぽいことの証みたいですね。

なかなかすっきりくっきりした画面には遠いです。

 

 

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