平安王朝Gallery

天橋(あまはし)も 長くもがも 高山も 高くもがも 月読(つくよみ)の 持たる変若水(をちみづ) い取り来て 君に奉りて ーーーーーーーーーーーー万葉集
変若(をち)の若水
君かため みたらし川を若水に むすふや千代のはしめなるらん とけそむる はつ若水の氷にて 春たつことのまつくまれぬる くみそめて 末をそおもふあら玉の 春をむかふる宿の若水

若水(わかみず)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

元日早朝に初めてくむ水。初水ともいう。

平安時代、宮中では、あらかじめ封じておいた生気(せいき)のある井戸から、

主水司(もいとりのつかさ)が立春早朝に若水をくみ、

女房の手によって天皇の朝餉(あさげ)に奉った。

その後、朝儀が廃れ、元旦(がんたん)早朝にくむ風が定着した。

現行民間の若水は、年神祭の祭主である年男が未明に起き、

「若水迎え」などと称して新調した柄杓(ひしゃく)と手桶(ておけ)を持って

井戸や泉・川に行ってくんでくるもの。

年神に供えたり、口をすすいだり、沸かして

福茶などといって家族一同で飲んだり、雑煮(ぞうに)の支度に用いたりする。

 

西日本にはくむのを主婦の役目にしている所があるが、

何か隠された理由があると思われる。

くむ作法としては、「福くむ、徳くむ、幸いくむ」

「こがねの水くみます」などのめでたい唱え言をしたり、

(もち)や洗い米を供えるなどが一般的であるが、

秋田県などのように、丸餅を半分だけ井戸に入れ残りを

若水に入れて持ち帰ったり、九州南部のように、

歯固(はがた)めの餅を若水桶に落として表裏の返り方で年占いをするなど、

所によって特色ある作法が守られている。

 

愛知県北設楽(きたしたら)郡の一部には、このとき井戸から小石を二つ拾ってきて、

一年中水甕(みずがめ)の底や茶釜(ちゃがま)に入れておく所があった。

これら若水には、年中の邪気を払い幸いを招く力が認められていたが、

同時に、古代の変若水(おちみず)の信仰のように人を若返らせる力も

期待されているのであろう。

 

近年、水道の普及に伴い、若水をくむ風は各地で絶えようとしている。

 

 

Yahoo!百科事典より

 

 

まだ未発表ですが、この作品の前にいかにもお正月向き、という絵を描いてしまったら、

いまさらながら季節の逆戻りが出来なくなってしまいまして、早くもこれもお正月の絵です。

慌ただしくてすみません(^^;) お年賀が描けない歳に限って、こういうのが浮かぶんですよね。

 

でも描きながらいろんな部分で悩んでしまって、結局やっぱり「それなり」という感じの

作品にしかならない、というのが悔しい限りですが…。まあ、私の実力ってこんな程度かな(ーー;)

 

こういうポーズはよく描いていると思います。

が、でも真面目にそのたびにデッサンはするんですよ。で、下絵が出来てから

「どこかで見たような…」と気がついたり…(ーー;) なんだかなあ…もう…(T.T)

 

ちなみに背景の花は「木瓜(ぼけ)の花」のつもりです。よく見る赤い花ではなくて

可愛いなあ、という印象の白とピンクの混色の花にしました。

季節的にちょうどいいかなあ、という程度の理由なんですが…。

 

五つ衣のかさねは一応「梅がさね」のつもりです。

これは季節的にもちょうどいい感じですね〜(^-^)

水差しはこのラインでおわかりの方も多いと思いますが、

正倉院の宝物の漆胡瓶をモデルにしました。柄などは全然違いますが。

正倉院の文様とか形とか、なぜかよく描きたくなりますね。

どことなく古代と異国のロマンを感じるからかもしれません。

 

 

 

今回肩凝りがひどかったので、線画は全部Illustratorで描いてしまいました。

花や葉っぱなどは手書きの方が柔らかい線になると思うんですが、

左手の疲れがひどいと仕方がありませんし…(ーー;)

もっと慣れると柔らかい線が引けるようになるかしら?と

ちょっとだけ期待しております(^^;)

 

 

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