平安王朝Gallery

初夏馨る
初夏馨る
五月待つ 花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする 今朝来鳴き いまだ旅なるほととぎす 花橘に宿はからなん -------古今集-------- いにしへを 花橘にまかすれば 軒の忍ぶに風かよふなり かへりこぬ むかしを今とおもひねの 夢の枕ににほむ たち花 ------式子内親王------

自分で塗ったぬりえの線画です。

この季節ですので、やはり好きな花橘をテーマにしてしまいました。

テーマに合わせてかさねの色目も「花橘」です。山ほどあるかさねのバリエーションですが、

もしかしたら私はこの「花橘」が一番好きなかさねかもしれません。

真ん中にある白が効いてますよね。

比較的明るい色合いで若い女性に似合う気がします。

表着の色を地味にしてみてもそれなりに素敵だとは思いますが。

橘の香りに忍ぶのは昔の人の面影だけでしょうか。

ひっそりと想いを寄せる誰かだったりするのかもしれないですね。清清しいイメージの花です。

 

絵に合わせて壁紙もきちんと「花橘」のかさねをテーマに作りました。

固定壁紙にするべきかと悩んだりしましたが、カットを生かすならやはりこの形かなあ、と。

このところすっかり重宝に愛用しているフリー素材も流水や波の模様の古人のセンスに脱帽です。

「水」のデザインっって本当に日本独特かもしれないですね。

画面に奥行きや動きを与えてくれる便利な素材です。

目立たないですが、背景にはテクスチャも使用しております。

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