平安王朝Gallery

 瑠 璃 光(るりこう)
あけぼのの 光の気配に先駆けて 深く昏い闇の中 ひとつの瑠璃の蝶が飛ぶ
瑠璃光
あれは たまゆら 愛おしきいのち ほのかな 燐光を残し 明方のひかりに 溶けゆくばかり

暑い時期でもありますし、一度寒色系の平安装束を描いてみたいなあ、

という単純な動機から生まれた絵です。

で、どうせなら全体のイメージを瑠璃色にしたいなあ、と

あれこれいじっているうちにこういう画面になりました。

ちょっと幻想的にしたいなあ、というので、現実にない花を描いてみたり。

かの時代には鳥や蝶などの空を飛ぶものは人の魂の化身のように考えられていたようです。

彼女が見守る魂は、もしかしたら家族のものかもしれないし、恋人のものかもしれませんが、

一応正装のところを見ると、彼女がお仕えする主という可能性もありますね。

 

正装の画面はそれでなくても重くなるので、背景は別に描きました。

が、その背景も重かったです(汗)

「光」の雰囲気を一番伝えやすいのはどれかなあ?といろいろなレイヤーモードを試してみて、

いつもより多く、オーバーレイモードを使っております。

そのかわりに装束の色合いは渋めにしてみました。

 

 

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