平安王朝Gallery

星の花降る
つかのまの 闇のうつつもまだしらぬ 夢より 夢にまよひぬるかな
星の花降る
君ゆゑや はじめもはても限りなき うき世をめぐる 身ともなりなん

深窓の姫君が表に出る機会など、まずなかった平安時代ですが、

もしかしたら都をはるかに離れた片田舎というか、遠い国では、

そういうタブーをあえて犯した姫ももしかしたらいたかもしれないなあ…

とか思いつつ描いておりました。

その行動は単なるお転婆かもしれないですし、

あるいはなんらかの狂気のなせるわざかもしれませんが。

まあね、どちらにしろ、自然の風景の中にいるお姫さまを描きたかったのですね。

このまま誰かにさらわれてしまう物語などもありそうな感じですが。

ライトノベルズのヒロインなどはしごく行動的です。

でないとお話にならないもんね(笑)

たまにはそういう破天荒もいいかもしれないなあ、と思います。

 

で、これまた好きな桔梗を題材にしました。

これには線画が4枚ありまして、そのうち1枚は半透明の被衣だったりします。

一応着せかけてはみたものの、どうも邪魔な感じがしたので、

あっさりと没にしてしまいました。

領布ならば軽やかな動きも出せますが、十二単に被衣は邪魔でした(汗)

やはり水干あたりの軽やかさが無難かもしれません。

ちなみに、今回の和歌は式子内親王です。

 

 

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