平安王朝Gallery

 飛 来 風 (とりわたるかぜ)
霧はれぬ をくらのやまの 高嶺(たかね)より こゑはかりして 雁(かり)わたるなり
飛来風
霧うすき こすゑのいろも ほのかなる 山のなかはを 雁(かり)わたる見ゆ

「父親の任地で羽根を伸ばすお姫さまシリーズ」(笑)…などという設定を勝手に作ってしまいます。

都の中では大人しく館に引きこもっている姫君ですが、好奇心旺盛なお年頃、

せっかく人目も少ない地方に来たのだから、とあたりを散策してみたり。

あふれる自然の中のなにもかもが珍しく美しく見えたのではないかしら、と想像出来ますね。

季節が変わるほのかな気配を誰よりも先に知るのも姫君だったりして…。

この秋の第一団の渡り鳥がやってきたようですね。

 

背景が自然の風景だと知らずに力が入ってしまいますね(笑)

やっぱりお屋敷を描いているよりも楽しいな。

早くに鳥が渡る土地だとすると都よりは北の任地なんでしょうね。

姫君の装束は「紅紅葉(くれないもみじ)」。若々しく思える華やかなかさねです。

白い花は秋明菊。いままではピンクをメインに描いていましたが、今回は白い花です。

景色の中でひときわ引き立つ色ですね♪吾亦紅なども添えてみたりして。

どうしたって重くなるのは眼に見えていますので、

人物以外の背景のパーツはそれぞれ別に描いております。

相変わらず背景に結構時間がかかってしまいました。

 

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