平安王朝Gallery
この作品はほとんど幻想画なので、どこへ持っていこうかと悩んだのですが、
衣装のイメージからあえて平安のカテゴリに入れてしまいました。
昨年夏に描いていた「薄羽蜉蝣」の連想から発展しています。
夏の花の精のような。要するに薄衣の感じが描きたかったのですね。
でもやっぱり難しかったです。
きちんとした衣装のラインがほとんど見えなくなってしまいました(汗)
妖精なので、羽根をつけるかどうかも悩んだのですが、今回はなしにしました。
「干天の慈雨」と言いますが、日照りが続いたあとでなくても、
夏の雨は恵みのイメージがありますよね。
乾いた心の中に静かに降ればいいなあ、という願いを込めて。
夕立ちの激しさではなくて、薄日が射す冬時雨のような感じの雨を描いたつもりだったり…。
本当はそういう静かな夏の雨なんてないと思うのですけれどもね(汗)
ピンクの睡蓮は以前に描いたので、今回は薄黄色の花にしました。
背景が黒の場合はやはり一番引き立つ色でもあります。
参考にした写真で見ると透明感があってなんとも言えない綺麗な色です。
その雰囲気が出せたかどうか、いまいち自信がありませんが…(汗)