藤花衣 (ふじはなごろも)
藤花衣
うすくこく みたれてさける藤の花 ひとしき色はあらしと思ふ 紫の雲とそ見ゆる藤の花 いかなるやとの しるしなるらむ

自分で塗ってみたぬりえのシリーズ。実は藤を描くのは初めてだったりします。

モノクロのアナログでなら描いたこともあったのですが、

これをカラーで…と思うとものすごく面倒に思えてしまって(汗)

アナログだったらきっといまでも描いていないだろうな、と思います。

いや、別に嫌いなわけではないんです。ただ細かくて面倒なだけで…(汗)

古代から藤は日本ではよく知られた花だったようですね。

長く育ったさまはいかにも壮観。紫に白い花が混じる風情などは大好きですが。

絵にすると白はあまり目立たないので紫メインになりました。

花の色に合わせて装束の色も決まってしまったような気がします。

こういうスタイルが許されるのはかなり身分の高い男性ではないかと。

庭に藤が咲いていてもおかしくないのですが、

自然の散策の中で見つけた、という方がいいいかもしれないなあ、と思います。

人の手が加わらなくても美しい花は自然のままで美しいのでした。

 

 

私も案外いいかげんな考証で描いております(汗)

ただ風俗博物館の展示の衣装にやたらと藤立涌の柄が多かったような感じで…。

だから指貫は藤立涌を使いました。直衣の文様は浮線綾。

白い装束なので、一度金で試してみたかったのですね。

いつもとは違って通常モードで重ねています、文様を。

これはこれでそれなりに面白いかもしれません。

実際の所、装束はもっと濃い色の方が花も引き立つとは思うのですが。

 

 

 

 

 

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