平安王朝Gallery
ますます季節が先に進んでますが…(笑)
この作品はぼんやりとタイトルのイメージがあって、
どんな花を描こうかとしばらく悩みました。
紫の花ならいいなあ、っていうんで、
はなしのぶなども候補にしていたのですが、
そうすると夏の花になってしまうので。
流水の背景も描きたかったので、それでは、とアヤメになりました。
微妙に花菖蒲とは違うんです。
水の流れにのって届く旅の便りのイメージもあったり。
ほとんど業平の歌の世界ですね。あちらは杜若ですけど(笑)
姫君、ちょっとセンチメンタルな気分になっています。
旅の空にある人と逢いたい気持ちがつのるのでしょうか。
背景の流水紋、最初は流れの部分だけに入れてみたのですが、
そうするとあまり模様がわからない、というので、結局全体に入れることに。
この紋は素材集から取りました。あと着物の地模様も。
平安の構図からはちょっと背景のイメージがずれるかも…。
日本画的な狙いはもっと後世の構図になりますね。
背景と花とは別に描いての合成です。
和紙のテクスチャなども入れてみたり。やっぱり重い画像です(汗)