平安王朝Gallery
春の光を待ちかねて、紙の蝶など作ってみる、
まだ稚い姫君のもとに、ほんのり届く早春の花の香り。
…実はこの絵には間違いがあります。
沈丁花というのは本当は日本に渡来したのが室町時代らしいのです。
でも私の個人的な印象では、早春の花の香りというと梅と沈丁花なんですね。
だからフィクションですが、あえて背景に沈丁花を描いてしまいました。
ちなみに姫君の五つ衣は梅がさねのつもりです。
これも人物と花と蝶をそれぞれ別に描いて合成しました。
沈丁花の花は白がメインのところに紅が入るので、
描きやすいようで、実は描きにくかったり。
でもその色合いが私的にはツボだったりするんですよね(笑)