これからの季節に正装、というのは暑そうですが、
やはり宮仕えをするためには
それなりのスタイルでないと駄目だったのでしょうね。
これから初出仕で期待と不安に胸をときめかせている
姫君のつもりで描きました。
いつも悩んでしまう装束の色ですが、今回は『姫君たちの寝殿』で、
ピックアップしていらっしゃる源氏物語からの色目を
参考に使わせていただきました。ちゃんと物語から再現された色です。
私の感覚ではなかなか形にならない綺麗な色目です。
紫式部のセンスもすごいとは思いますけどね。
どうも正装だと動きが制限されてしまうそうな気がして、
大人しい画面になってしまいます。
でもこの時代の貴族の人々はただそこにいるだけで
綺麗だったりするのですよね。
背景には紫を使うかどうか悩んだのですが、
落ち着いた色合いにしてしまいました。
平安王朝Gallery