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日の宮の苦悩
日の宮の苦悩

『輝く日の宮』と謳われた藤壷の宮は人知れず悩んでおられます。

いつのころからか、自分に寄せられる源氏の君の想いを知ったからであり、

かつまた自らも源氏の君に惹かれていく心をとどめようがないことに気付いて、

その苦悩は深まるばかりでございます。

しかし、本当の苦悩は短か夜の夢のような逢瀬のあとにこそ始まるのですが、

まだ宮はそのことには思いもよらずにいらっしゃいます。

 

 

 

源氏物語の人物は描こうとして描けるものではなく、

突然前触れもなく、降りてくる…といったような感じです。

自分でもまさか藤壷を描くのだとは想いませんでした。不思議ですね。

 

人物と背景は別に描いて合成です。

やはり紫のイメージは藤壷か紫の上なんですよね。

考えてみれば既婚女性を描くのは久しぶりかもしれません。

キラキラを描くのは好きですが、今回はなるべく押さえめに努力しました(笑)

 

 

 

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