平安の時代、都人のなかでよく知られた白い鳥ってなんだろうと考えてみて、
それはやはり都鳥(ユリカモメ)か白鷺ではなかろうかと思いました。
特に白鷺はその優美な姿からも佳人のたとえになっても
おかしくないなあ、というので、
そういう愛称で呼ばれる姫ぎみを想像しました。
この時代、高貴な姫ぎみはほとんど立ち歩かないのですが、
邸のなかでふとしたことで立ち上がった姿の優美さを仕える女房たちが
白鷺にたとえていてもおかしくないよなあ、と考えて。
もしかすると姫ぎみ自身は自由な鳥の姿に憧れを抱いていたかもしれませんね。
人物と鳥と背景はそれぞれ別に描いて合成しました。
特に珍しいことはなにもしていません。
背景が虹の色になってしまったのは偶然です(笑)
夕景でも朝方の風景でもどちらでもいいなあ、
と考えていたら、なぜかこうなりました。
色は押さえ目にしたんですけどね。
平安王朝Gallery