咲くや此の花
咲くや此の花

花の宴に招かれた姫ぎみはそわそわと落ち着きません。

日頃お文のやりとりばかりで滅多に会えない同じ年頃の女友達の何人かに、

この席で会えるからです。

女の子同士のたわいないおしゃべりでも彼女にはとても楽しみなのでした。

だって『お箸が転げてもおかしい年頃』というまさにそういう年代なのですもの。

ちょびっと好きな人の話題もあるかもしれません。恋に恋する年頃でもありますしね。

でも姫ぎみ、あんまり立ち上がってうろうろしてはお行儀が悪いですよ。

 

 

夕方、中学校帰りの少女たちがさざめきながら、うちの前を通っていきます。

そのつど、ああ、なんでも楽しい年代なのね、と

彼女達が羨ましく、ほほえましく思えます。

平安の姫もやはりそうだったのではないでしょうか。

背景には写真を使って、いろいろフィルタなどで加工してみました。

でもこの姿なので、やはり結構重い絵になってしまいました。

少女のイメージはやはりピンクです(笑)

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